2012 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンが司る新規NF-kB活性化機構の機能解析
Project/Area Number |
22249008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60252459)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 直鎖状ポリユビキチン鎖 / LUBAC / NF-kappaB |
Research Abstract |
LUBAC複合体はHOIL-1L、HOIP、SHARPINの3つのサブユニットから構成されている。 a. HOIP KOマウスの解析:HOIP KO マウスは胎生致死となる。NF-κB活性化経路の分子のKO マウスで胎生致死を示すものはTNF-α依存的なNF-κB活性化の不全による肝細胞のアポトーシスが原因となる場合が多く報告されている。そこで、肝臓に焦点を絞って解析を進めるとともに、TNF-αKO マウスとの交配実験を進め、その原因の解明を進めた。b. 直鎖状ポリユビキチン鎖の皮膚炎発症への関与の解析:LUBACの構成成分の中で、HOIL-1LとHOIPはインターフェロンγ(IFN-γ)によって発現が誘導されること、cpdmマウス由来胎児線維芽細胞をIFN-γ存在下で培養することにより、SHARPINの欠損によって減弱していたTNF-α依存的なNF-κB活性化が増強することを見出した。そこで、cpdmマウス皮膚にINF-γを投与によってcpdmマウスの皮膚炎が改善した。現在投稿論文準備中である。c. 直鎖状ポリユビキチン鎖のB細胞機能への関与の解析:申請者らがすでに作製しているHOIP コンディショナルKOマウスを B細胞特異的なmb-1-Creと交配し、B細胞分化、活性化における直鎖状ポリユビキチン鎖の役割を解析した。論文のリバイスコメントへの対応を進め、再度論文を投稿した。d. SHARPIN コンディショナルKOマウスの解析:SHARPINを欠損したcpdmマウスは多様な臓器の異常を呈するので、臓器特異的ノックアウトマウスの作製が不可欠である。SHARPINコンディショナルノックアウトマウスを作製できたので、B細胞特異的ノックアウトマウスの作製して解析に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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