2012 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアのホームレス支援が創り出すもうひとつのインナーシティ再生の試み
Project/Area Number |
22251011
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
水内 俊雄 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 教授 (60181880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
全 泓奎 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 准教授 (00434613)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ホームレス / 野宿 / 中間施設 / 社会的排除 / 社会的包摂 / 社会保障 / NPO / 居住支援 |
Research Abstract |
先進都市に内在する社会的条件不利や、剥奪をもたらす負の地域効果により、ホームレスや住宅困窮層のさらなる拡散が社会問題として注目を浴びてきた。大阪あるいは日本という域を超え、主に東アジアを中心とした越境的な連携に基づく、ホームレス支援を軸にした国際共助のシステムの構築を目指す調査研究と位置付けている。 具体的には、東アジア先進都市に設立されたプラザ海外サブセンターをベースとして、東アジア先進都市で直面している社会的条件不利や、バルナビリティの深化に対抗できる、新たな共助システムとしての包摂都市のあり方を提示するために、毎年ワークショップを開催した。台北サブセンターの主催による第1回ワークショップを初年度に行い、第2回ワークショップはソウルサブセンターがホストとなり、二年度目に開催された。最終年度は、その集大成として位置付け、大阪で開催した。いずれも日中韓の3ヶ国語でプロシーディングス化され、初年度と最終年度は都市研究プラザのレポートシリーズとして刊行した。またこのワークショップは台湾のテレビメディアにも詳細な取材を受け、2回にわたって台湾で放映され、台湾における生活困窮者のハウジング支援に大きな刺激を与えた。 このハウジング支援は、局所的には、西成特区構想におけるNPOによる社会住宅の試みに焦点を当てることとなり、上述にも記したように国際的な注目を浴びるきっかけを作ったと言える。そのほかにも日本の各地域NPOと連携した、脱ホームレス支援をした人々のその後の地域生活を明らかにし、その継続的支援に関する本邦初のホームレス経験者に対するパネル調査も同時に行った。多くの関連調査が、本研究プログラムを支えてきた。一連の都市研究プラザが本格的にかかわった調査の経験と、研究の蓄積が原動力となったことは言うまでもない。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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