2010 Fiscal Year Annual Research Report
調和社会の政治学:調和的な発展政策の形成と執行の総合的研究
Project/Area Number |
22252003
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高原 明生 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80240993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 康裕 防衛大学校, 人文社会科学群, 教授 (10545817)
園田 茂人 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (10206683)
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)
唐 亮 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10257743)
青山 瑠妙 早稲田大学, 教育総合科学学術院, 教授 (20329022)
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Keywords | 政治学 / 現代中国研究 / 地域研究 / 政策過程 |
Research Abstract |
プロジェクトメンバーはいずれも現代中国政治研究ないし比較政治研究のベテランであり、そのほとんどが前年度までの「ボトムアップの政治改革」科研プロジェクトのメンバーでもあったこともあって、プロジェクト初年度であったにもかかわらず、調和社会の構築およびその政治変動へのインパクトに関して早速活発な研究活動が展開された。各メンバーが中国をはじめ、海外出張を行って実地研究および資料収集に努めたほか、日本においては内外の研究者の集う研究合宿および研究会を開催した。とくに、調和社会の構築に関する最先端のトピックについても研究を進めている、日中韓の三カ国出身の若手研究者との研究合宿からは各チームのメンバーとも大きな刺激を受けた。また、「調和社会構築の政治学」と題し、早稲田大学にて開催した日中ワークショップには、第一線で実証研究を進めている中国研究者を招き、午前から夜の懇親会に至るまで、長時間にわたって有意義な研究報告と討論を進める機会を得た。すでに様々な形で多くの業績が多数のメンバーから発表されており、本報告書に記された豊富な業績表は、一年を通じた研究活動の活発を如実に表している。 但し、アンケート調査については、残念ながら平成22年度においては準備段階にとどまり、実際に調査を実施するには至らなかった。中国の場合、アンケート実施の難易はその時々の政治状況によって左右される。平成22年には劉暁波のノーベル平和賞や、尖閣沖漁船衝突事件も起こり、また平成24年には5年に一回の党大会が開催されることもあって予断を許さないが、引き続き粘り強くアンケート実施を目指して中国側の研究者と協力していくつもりである。
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Research Products
(43 results)