2010 Fiscal Year Annual Research Report
安全保障・戦略文化の比較研究的視座からのEU諸国の危機管理活動
Project/Area Number |
22252004
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
渡邊 啓貴 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80150100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 一成 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (60313350)
森井 裕一 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (00284935)
佐々木 卓也 立教大学, 法学部, 教授 (60202090)
羽場 久美子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70147007)
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Keywords | 安全保障 / 戦略 / 文化 / EU / 危機管理活動 |
Research Abstract |
定期的に研究会合を開催する一方で、研究代表者と分担者は、それぞれの担当国、地域の聞き取り活動などを実施した。各自、本研究テーマに即したそれぞれの地域事情のベーシックな情報及び研究体制の概要について、理解を深めた。 渡邊はフランスを中心にパリ政治学院、国際問題研究所、フランス国際問題研究所などとの接触を持ち、坂井はパリ第2大学で客員研究員を勤め、ブリュッセルの欧州委員会を訪れた。森井はドイツを中心に訪問した。羽場は、東欧諸国と欧州委員会を訪問し、東欧諸国のEU危機管理活動への対応並びに対米関係について意見聴取を行なった。五月女・斉藤の連携研究者も適宜担当地である北欧・イギリス・ベルギーなどを訪問した。 佐々木もアメリカを訪問した。 他方、フランスからIRIS(国際戦略研究所)ボニファス所長を招聘し、講演会とシンポジウムを開催、また平成23年への繰り越し予算で、11月に北岡伸一東大教授と渡邊がパリ第1大学でシンポジウムを企画した。ボニファス所長は日仏会館と国際問題研究所で講演を実施し、多くの聴衆を集め、盛んに論議が行われた。特に中国の存在感が強まる中、ヨーロッパから見ると日本の存在がどのようにみられているか、という点については興味深い意見が聞かれた。また、パリでのシンポジウムでは、北岡教授はじめ、パリ政治学院と高等社会学研究院の日本専門家(ブイスゥー教授、シュバリエ准教授)にも参加いただいた。ソルボンヌを会場にして、これも多くの聴衆を集めて(約100名)、午前、午後に分けて実施された。
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