2010 Fiscal Year Annual Research Report
タシケント地域の成長を支える水量・水質管理技術とマネジメント手法の確立
Project/Area Number |
22254004
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
楠田 哲也 公立大学法人 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50037967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 亨 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50274519)
三谷 泰浩 九州大学, 工学研究院, 准教授 (20301343)
安井 英斉 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (70515329)
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Keywords | 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 / 水圏現象 / 水循環 / 水資源 / シミュレーション工学 |
Research Abstract |
ウズベキスタンの首都タシケントを擁するチルチク川流域を対象に統合型流域水マネジメントのために調査・検討を実施した。平成22年度実施予定で平成23年度に繰り越した部分の結果は以下の通りである。 1.水収支・物質収支の算定 (1)流域の水質の状況を把握するために、地下水・地表水調査を2011年8,9月に実施した。調査項目は、金属イオン、栄養塩類、COD_<CR>、溶存酸素濃度、塩素イオン、炭酸イオン、pHである。その結果、汚染源が散在しており、地下水流による汚染物質の輸送等は見出されず、局所的に高濃度に汚染されているところが有ることが判明した。地下水への影響は少ないと判断された。乾燥地特有の塩分も高くなかったし、栄養塩類の汚染もほとんど見られなかった。 (2)水質汚染度 水質汚染レベルはわが国と比べると比較的に清浄である。ただ、ストロンチウムなどわが国の水質基準にすらない物質による汚染が極めて大きい。これは、ストロンチウムを含む土層が水平状に分布する自然由来の可能性が高い。 (3)水質分析 採水試水の水質分析をウズベキスタンアカデミーに委託しているが、分析水質結果を検討したところ、分析誤差がかなり大きいと思われる点が確認され、検量線の決定方法等、国の規定として精度管理の水準を高める必要があることが明らかになった。今後、各種物質の標準液を提供し、検量線を毎回作成してもらうなどするなど、精度管理に努める必要があることが判明した。
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Research Products
(1 results)