2012 Fiscal Year Annual Research Report
COINSコンパイラの最適化器の時相論理による生成・検証と最適化器の高度化拡張
Project/Area Number |
22300007
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐々 政孝 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20016182)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝本 宗宏 東京理科大学, 理工学部, 准教授 (00318205)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | コンパイラ / 最適化 / 時相論理 / COINS / スカラー置換 / 部分冗長性除去 / 部分無用コード除去 / キャッシュ最適化 |
Research Abstract |
1.COINSコンパイラの最適化器の時相論理による生成 前年度に引き続き,COINSコンパイラの低水準中間表現に対し,双方向時相論理でかつ自由変数を持つCTL-FVを用いて最適化のパターンと変換を記述し,そこからCOINS上で動作する最適化器を生成した.無用コード除去とコピー伝播について実験した.その結果,COINSに組み込まれている同種の最適化器と同程度の最適化の効果があることを確認した.しかし,時相論理により生成された最適化器の最適化時間は,COINSに組み込まれている最適化器よりかなり大きい.この点は今後の課題である. 2.最適化器の高度化 同じ配列を参照するロード命令を連続するように集約し,キャッシュのヒット率を向上させる部分冗長除去の応用手法を提案した.さらに,ロード命令の集約を,次元が一致するものを優先させるように拡張することによって,さらにキャッシュのヒット率を向上させるように改良した. また,要求駆動型部分冗長除去を,大域値番号付けに基づいて冗長性を発見できるように拡張することによって,変数の生存期間の伸長を抑えながら,より多くの冗長性を除去できる手法を提案した.さらに,この大域値番号付けに基づく要求駆動型部分冗長除去法を,ループの繰返し間で同じ値を保持する配列参照に適用できるように拡張することによって,スカラー置換を実現する手法を提案し,その実現を進めている.本手法によって,任意の制御構造をもつループを含め,プログラム全体に対してスカラー置換を実現することができるようになる.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)