2013 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザコンテキストに応じた電力管理による省電力コンピューティング環境の研究
Project/Area Number |
22300015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 宏 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20212102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並木 美太郎 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10208077)
近藤 正章 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (30376660)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 省電力化 / コンピューティング / ユーザコンテキスト / 動的電源制御 |
Research Abstract |
ユーザとのインタラクションで処理を行う情報システムの省電力化を目指し、(1) ユーザコンテキストのモデリングと省電力アルゴリズム、(2)省電力ハードウェアシステム、(3) 省電力システムソフトウェア、(4) これらを統合した省電力統合システムの実現、の各項目の研究を実施した。 (1)では、電源制御対象をディスプレイモニター、ユーザコンテキストを在室状況ととらえ、オフィスへの入退室イベントでコンテキストが変わるとし、そのイベントをとらえる機構として無線センサによるユーザ距離測定、ある閾値以上を離席状態とするモニターの電源制御を行った。その結果、閾値固定のアルゴリズムでは、ユーザの歩く速度、オフィス環境依存の無線強度測定の誤差などの要因によりユーザの快適さが失われること、認識エラーが発生した場合は閾値を長くし、モニターのoff状態が続いた場合には閾値を短くするという適応的閾値制御で、省電力効果と快適さの両方が改善することを確認した。 (2)(3)(4)は、ハード・ソフトを統合したシステム開発として、補助記憶装置に着目して以下を実施した。SSDはHDDに比ベランダムアクセス性能が高く、省電力であるという特徴を持つが,SSD の容量単価は HDD に比べて高いという欠点を持つ。そこで、SSD を HDD のディスクキャッシュとして用いる SSD ディスクキャシュシステムを想定し、省電力化のために HDD の電源制御を行う手法を開発した。この制御では、SSD 上のディスクキャッシュヒット率が高くHDD をアクセスしないときの待機時間を検出し、自動的に HDD をスピンダウンし省電力化を行う。このディスクキャッシュと電源制御機構を Linux のブロックデバイスドライバとして実装し、各種ファイルシステムに適用したところ、この制御によりエネルギー効率が改善されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)