2012 Fiscal Year Annual Research Report
協調アプリケーションを実行する基盤としての分散型Webブラウザ
Project/Area Number |
22300020
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
新城 靖 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00253948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 聡 筑波大学, システム情報系, 准教授 (90285429)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ウェブシステム / サービス情報学 / ソーシャル・ネットワーキング・サービス / 分散システム / インスタント・メッセンジャ |
Research Abstract |
Webブラウザは、サーバ側で動作するプログラムのための利用者との入出力機能、および、拡張機能モジュールやプラグインの実行環境を提供しているという意味で、従来のコンピュータにおけるOS(Operating System)の役割を果たしていると言える。しかしながら、もともと OS として設計されていないので、協調作業を支援するようなアプリケーション(協調アプリケーション)を動作させようとすると、極めて貧弱な機能しか提供していない。本研究では、Webブラウザを、協調アプリケーションを実行するための分散型OSとして設計しなおす。これを分散型ブラウザと呼ぶ。分散型ブラウザは、アプリケーションに対して安全な通信、利用者認証、永続データアクセス等の開発に有用な機能を提供する。 本研究で実現する分散型ブラウザは、基盤層、ブラウザ層、アプリケーション層に分割して開発する。平成24年度には、基盤部の機能として、FriendSocket を実現した。FriendSocket は、WebSocket と類似の API を提供するが、ブラウザでクライアントだけでなくサーバのプログラムを記述できる点が異なる。通信路は、XMPP (Extensible Messaging and Presence Protocol)を利用している。これにより、従来、Skype が単一障害点になっていた問題を解決した。さらに、FriendSocket アプリケーションとして協調動画視聴アプリケーションを実現した。これは、遠隔の利用者が1つの動画像を同時に視聴し、互いにコメント等を交換できるものである。これにより、FriendSocket の有用性を確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)