2011 Fiscal Year Annual Research Report
光符号分割多重方式を活かした新たな光ネットワーク構成手法に関する研究
Project/Area Number |
22300022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (60252722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 克式 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90262279)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 光CDM / ネットワークアーキテクチャ / トラヒック収容 |
Research Abstract |
本研究は、大きく分けて、(1)光CDM網におけるIPネットワークで提供されるアプリケーショントラフィックを収容するためのネットワークアーキテクチャ、ならびに光CDMパスの設定手法の提案、(2)マルチ粒度パスに応じた狭帯域アプリケーショントラフィック、広帯域アプリケーショントラフィックの収容手法の提案、(3)光CDM方式を用いたネットワークでのIPトラフィック収容特性に関する検証、(4)実験ネットワークの構築と特性評価、の4段階、3カ年計画を予定している。前半では、理論解析、シミュレーションによる評価、後半では実証実験による評価を行い、その有効性を明らかにする。 本年度では、(1)の後半、(2)の後半、(3)の前半について取り組んだ。(2)の後半においては、前年度検証した呼の大きさを2種類固定した環境から、要求帯域幅が振れる呼が混在する環境を対象にトラヒック収容手法の提案を行い、評価した。その結果、提案手法は有効に機能することがわかった。 (1)の後半、(3)の前半では、前年度提案したパス設定手法の結果、呼の継続時間とパス設定の時間のバランスにより、性能差が生じることが分かったため、IPトラフィックのように呼の継続時間が短い場合にパス設定を行わずにブロードキャスト転送する手法ならびにネットワークアーキテクチャを提案した。その結果、小さな呼に対しては呼設定時間を大きく改善できることがわかったが、負荷増加や呼の継続時間に対し呼損率が上昇する傾向が顕著であることがわかった。したがって、要求帯域の大きな呼と要求帯域の小さな呼をある閾値でわけ、パス設定を行う通信、パス設定を行わない通信を行うことが必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定した研究計画に基づいて着実に実行し、研究会、国際会議においてその成果を発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、研究を推進する。
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