2010 Fiscal Year Annual Research Report
操作を触覚的に疑似体験させる技術によるユーザインターフェイスの設計効率向上
Project/Area Number |
22300041
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊澤 逸夫 東京工業大学, 像情報工学研究所, 教授 (70186469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 誠 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (50114872)
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Keywords | 触覚 / ハプティック / ユーザインターフェイス / CAD / 仮想現実感 |
Research Abstract |
この1年の間に、当研究課題が対象としている携帯機器の主流が、従来のキーボードを搭載した機器から、タッチパネルをベースとするユーザインターフェイスを用いるスマートフォンやタブレット端末などに急速に移行してきた。そこで本課題開始時の計画を修正し、従来型のキーボードをベースとしたユーザインターフェイスの操作を疑似体験させる技術については、22年度中に完了するように前倒しで研究を進めてきた。その結果、キーボード型ユーザインターフェイスに関して操作を疑似体験する技術を予定より早く完成し、その効果を評価する実験も完了し、その成果を日本バーチャルリアリティ学会の論文誌に投稿し、査読を経て、採択が決定した。またこうした研究と並行して、急速に普及しているタッチパネル型ユーザインターフェイスに対応できるように本課題の計画を修正し、社会的なニーズの変化に適合するように努力してきた。従来から、当研究室では、触覚的フィードバックが不足しているタッチパネル型ユーザインターフェイスに、触感を付加するデバイスの研究を行っており、タッチパネルにそうしたデバイスを付加する場合について、本課題を適用し、ユーザインターフェイスの設計効率を向上することを目的として、各種の試作を行ってきた。またマウスやタッチパネルを操作中の指に、触覚フィードバックを与えて、仮想空間内で操作の触感を疑似体験できるようにするデバイスも製作し、2つの国際会議でその成果を発表した。さらに本課題の主目的は、ユーザインターフェイスの設計効率の改善であるが、その副産物として、タッチパネルを使いやすくする上で、本研究課題で研究してきた操作の触感を生成する技術が応用できることになり、本課題の成果の新しい用途が開けることとなった。
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