2010 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブル環境における視覚情報支援のための超広視野頭部搭載映像装置に関する研究
Project/Area Number |
22300043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清川 清 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (60358869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間下 以大 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教 (00467606)
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Keywords | 映像提示装置 / 撮像装置 / 行動支援 |
Research Abstract |
本研究ではウェアラブルコンピューティングの可能性を広げるために、人の広い視野角を活かした情報提示や視線検出が可能な頭部搭載型の映像装置と、それに適したユーザインタフェースを開発することを目的としている。 平成22年度は、表示系の研究として再帰性半透過スクリーンの検討を行い、空間分割型および時分割型の方式について映像品質評価のための試作機を製作した。その結果、単純な短冊形スクリーン構造で実映像とバーチャル映像の双方を欠損なく観察可能な再帰性半透過スクリーンを実現できることを確認した。 また、撮影系の研究として、同試作機を通した実環境の撮影試験を行った。その結果、再帰性半透過スクリーン越しに実環境の映像を欠損なく撮影できることを確認した。また、プロジェクタとカメラを同期させ、バーチャル映像の投影と実環境の撮影を時分割するシステムを試作した。これらのシステムを統合すれば、バーチャル映像が撮影されず実環境のみが撮影される撮影系を構築できる。また、広視野視線検出のための左眼用双曲面ハーフミラーの制作を行った。既存の右眼用ハーフミラーと組み合わせて、次年度には両眼画像を利用した研究を推進する。 一方、インタフェース系の研究として、広視野映像中の手の画像から手指の姿勢を推定する手法を考案し実現した。この研究成果を発展させることで、頭部搭載型映像装置に適したジェスチャインタフェースを構築できる。さらに、視線検出手法の改善を試みアピアランスベースの手法を2つ考案し実現した。その結果、30秒程度の短時間で3度程度の視線推定精度が得られることを確認した。
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Research Products
(5 results)