2010 Fiscal Year Annual Research Report
視覚情報を活用した対話的情報アクセスのための情報編纂研究基盤の構築
Project/Area Number |
22300048
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 恒昭 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60334299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 光範 関西大学, 総合情報学部, 教授 (50396123)
神門 典子 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (80270445)
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Keywords | 情報可視化 / 対話的情報アクセス / 技術評価 / 評価ワークショップ / インタラクション |
Research Abstract |
情報の膨大さと多様性,そして利用者自身が情報ニーズを事前に充分詳細化していないことから情報アクセスは対話的探索的となる.視覚情報を用いたインタラクションでこの過程を支援しようと情報可視化技術を活用することが研究されているが,人間である利用者を内包するために,評価の数値化定量化が難しいことが大きな課題である.本課題はこの課題の解決を目的とし,研究の評価基盤を確立し,情報可視化を活用した対話的情報アクセスの研究の加速と活性化を目指している. 情報アクセスを支援する技術やその環境を評価する基盤となるタスクとして,VisEx (Interactive Visual Exploration Task)設計し,情報アクセス技術の評価に関するワークショップNTCIR-9に提案し、採択された.VisExの特徴は,(1)共通の情報アクセス核部を利用する形で,情報アクセス環境を構築する,(2)対話的探索的情報アクセスの典型となるような共通の課題を実施する,という2つの条件を課すことで,より均質な条件の下で,情報アクセス環境を評価する点にある. このタスク実施に必要となる共通の情報アクセス核部の試作(オープンソース全文検索エンジンでApache-Solrベースとした情報検索エンジン),利用者のインタフェースとなるブラウザ(firefox)へのログ取得機能の追加,同じブラウザのタブとして動作しログ取得も可能なエディタの構築を完了した, これらのタスク実施環境の動作確認,タスクの難易度等の検証を含めて,実際の被験者を用いたVisExの予備実施を行った.現在はその結果を分析中である.
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Research Products
(4 results)