2010 Fiscal Year Annual Research Report
人と共感できる社会脳ロボットを目指して―情動機能を考慮した脳型システムの応用
Project/Area Number |
22300081
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
我妻 広明 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 准教授 (60392180)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森江 隆 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (20294530)
粟生 修司 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (40150908)
|
Keywords | 知能ロボティクス / 脳型デバイス / 振動引込み / 認知神経科学 / 社会的知性 / リアルタイム処理 / 生存脳-情動脳-社会脳ネットワーク / 非定常環境 |
Research Abstract |
本研究では,脳科学研究に基づく生理実験・デバイス技術・統合ロボット実装実験技術を用いて,従来工学技術の延長では限界があるとされる非定常な環境での人と協力して活動するロボット研究開発(脳型ロボット開発)を行うことを目的とする.研究課題遂行初年度として,第一に異分野間連携強化を図り,分担者,連携研究者を含めた研究会を密に行い,次年度以降の実質的な研究成果輩出の枠組みを確立した.分担者個別の研究成果としては,分担者(森江)は脳型視覚デバイスの主観的情報処理の設計と制御の高度化の成果を得た.代表者は同デバイス実装の準備として無線カメラを搭載したロボット開発を行い,実時間伝送を可能にしつつノイズ耐性のあるリアルタイム画像取得の実験系を構築した.分担者(粟生)は,「他者と共感する」機能の工学化に向けて,行動決定が他個体の存在にどのような影響を受けるかの情動反応の生理基礎実験をラットを用いて進展を得た.代表者との連携では,生存脳-情動脳-社会脳ネットワーク構想を理論モデル化するために議論を重ね,その基本構想はマスメディアの取材を受けるなど注目を受けた.代表者の研究成果としては,計画通り,ロボット実装に向けた脳型理論モデルの整備と統合的な実験環境を確立した.特に,小型ヒト型ロボット実装が成功したことが大きく,非定常環境における課題達成の計画立案(プランニング)とその遂行のモデル実装し,行動選択や状況変化におけるプラン変更の自発性の実験の準備が整った
|
Research Products
(40 results)