2012 Fiscal Year Annual Research Report
変位筋音信号と筋電位信号を用いた筋の二次元収縮様相の解明
Project/Area Number |
22300157
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡 久雄 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80116441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 正樹 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (30174949)
市橋 則明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50203104)
北脇 知己 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (40362959)
服部 託夢 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (80549220)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生物・生体工学 / 医療・福祉 / 筋音図 / MMG / 筋電位 / EMG / アレイセンサ / 多点計測 |
Research Abstract |
本研究の目的はフォトリフレクタを格子状に配置した変位MMGアレイセンサを製作し,MMGの多点計測技術および解析手法を確立し,次いで多点計測されたEMGとMMGの解析結果から,神経・筋接合部帯の分布や運動単位の動員様式,筋線維の走行方向を考慮した伝搬速度などを算出し,また筋の二次元的な収縮様相を明らかにして,本手法を医療・福祉分野,スポーツ科学等に適用することである。平成22~23年度に多点計測用変位MMGアレイセンサを開発・試作し,筋音信号の多点計測技術および解析手法を開発してきた。また,骨格筋の収縮様相を考察するために,超音波装置を用いて筋線維配列を確認し,変位MMGアレイセンサでの計測結果から,筋線維伝搬速度や筋線維走行方向を同定する手法も開発してきた。 平成24年度は,これまでに開発した変位MMGの多点計測技術を用い,研究代表者が所属する岡山大学,および研究分担者が所属する京都大学を中心に,筋の二次元的な収縮様相を計測・解析した。なお,サンプリングを1msにして時間分解能を上げることによって,より収縮様相を詳細に検討できるように改善した。①右上腕二頭筋において,ランプ状に徐々に収縮力を増加させていったときの5×5点の収縮様相を測定した。また②同筋において,経皮的に筋皮神経の電気刺激を行い,単収縮を誘発したときの5×5点の収縮様相を測定した。いずれにおいても,上腕二頭筋はその筋線維配列から平行筋あるいは紡錘筋と称されるが,5×5点の範囲(少なくともその直上の皮膚面)では,神経筋接合部を中心に収縮が伝搬する様子がわかった。このように二次元的な変位MMGの伝搬を簡便に測定できたのは,これまで国内外にほとんど報告はない。今後,スポーツ科学,臨床医学や福祉・介護領域等の分野にも適用する計画である。取りまとめた研究成果は,国内外において成果発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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