2012 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素に対する生体適応反応を利用した再生組織へのin vivo血管誘導法の確立
Project/Area Number |
22300159
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴田 政廣 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (60158954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越阪部 奈緒美 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (30554852)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血管新生 / 低酸素 / 組織再生 |
Research Abstract |
再建医学領域における有効な治療法として自己組織再生と細胞工学的再生組織の移植が考えられる。これらにとって共通の問題点は再生組織を栄養するための微小循環血行の確立が難しいことである。本研究では、低酸素に対する生体適応反応を利用した再生組織へのin vivo血管誘導のための最適酸素環境を検討した。最終年度である本年度は同一個体のラット背部2箇所にほぼ同様の傷を作成し、傷周辺組織を高酸素透過性および低酸素透過性フィルムで覆い異なった酸素環境に保った状態でその後の再生・治癒状態を比較した。通常酸素下で飼育し受傷1週間経過後に採取した再生部組織断面標本では、低酸素環境に保った再生組織で新生毛細血管数が多いことが明らかになった。一方、受傷1週間経過後の創傷治癒状態を、再生組織面積として比較すると、低酸素環境時に比べ高酸素環境時では新生毛細血管数が少ないにもかかわらず、組織再生能は高いこと明らかになった。以上の結果より、毛細血管からの酸素供給を必要としない組織再生過程初期においては、毛細血管新生に有利な低酸素環境よりも、十分な酸素が組織周囲に存在する高酸素環境のほうが有利である可能性が高いと思われる。しかし、再生組織がある程度の大きさにまで成長すると周辺外気からの酸素供給では不十分となり、新生毛細血管数を確保する必要が高くなるのではないかとの結論に至った。そこでラット背部にin vivo微小循環観察用ウィンドウを装着し、ウインドウ内組織に直径0.5、1、2mmの欠損を作成し、低酸素下および通常酸素下での組織再生過程を観察した。その結果、欠損部位が小さい場合は周囲酸素環境に関係せず組織の再生は可能であったが、全ての欠損の大きさで通常酸素環境が再生に有利であるという結果となっている。現在、通常酸素環境をより詳細に調節する実験を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)