2012 Fiscal Year Annual Research Report
アパタイトナノキャリアを用いた胃癌のマイクロRNA治療の開発
Project/Area Number |
22300169
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 秀和 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70255454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 弥栄 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, その他 (00260315)
赤池 敏宏 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (30101207)
大西 保行 公益財団法人実験動物中央研究所, その他部局等, 研究員 (70201382)
齋藤 義正 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (90360114)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | マイクロRNA / 胃癌 / アパタイトナノキャリア / シスプラチン / 5-FU / NOGマウス / 癌幹細胞 / 食道腺癌 |
Research Abstract |
胃癌で発現が低下するmicroRNA-375は、胃癌細胞株MKN74に導入することで、標的であるPDK1の翻訳を抑制し、PI3K-Akt系を抑制し、細胞増殖を抑制することが報告されており、発癌抑制に関与すると考えられる。microRNA-375導入胃癌細胞では、シスプラチン(CDDP)のIC50が減少し、アポトーシスが促進され、CDDPの抗癌作用が増強することが示された。さらに、microRNA-375導入細胞では5-fluorouracil (5-FU)感受性も有意に増強された。一方、胃癌の癌幹細胞の表面マーカー、CD44 variant 9 (CD44v9)発現により、細胞内へのシスチンの取り込みと還元型glutathione量が増加し、ROS抵抗性が獲得される。CD44v9発現細胞では、CDDP、5-FU耐性を獲得するが、この時、CDDP、5-FU投与後のmicroRNA-375の誘導率は低下した。別系で、食道扁平上皮細胞HET-1AにCDX2発現ベクターを導入した細胞(HET1A+Cdx2)とmockベクターを導入した細胞(HET1A+LacZ)を作製した。コール酸でHET1A+LacZで細胞増殖は抑制されたが、HET1A+Cdx2では促進され、HET1A+Cdx2中で、CDX2量は減少、microRNA-221/222発現は上昇、p27Kip1発現は低下した。胆汁酸は、microRNA-221/221の発現を上昇させ、p27Kip1を減少させ、CDX2分解を促進した。ヒト食道腺がん組織でも、バレット食道に比し食道腺がんでmicroRNA-221/222発現が増加した。食道腺がん細胞OE33をNOGマウスの背部に移植し、腫瘍塊形成後、アパタイトナノキャリアを用いてanti-microRNA-221/221を作用させると、CDX2量は上昇し細胞増殖が抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(57 results)