2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300171
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
寺田 弘 東京理科大学, 総合研究機構, 教授 (00035544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 慶司 東京理科大学, 薬学部, 助教 (50516359)
友田 敬士郎 東京理科大学, 薬学部, 助教 (70516400)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肺結核 / マクロファージ / 貪食 / DDS / 経気道投与 |
Research Abstract |
本年度に得られた研究実績を以下にまとめた。 1.経気道投与装置により投与したDDS製剤の肺における分布:ベルヌーイの定理を活用し、Venturi効果を発生することのできる経気道投与装置を開発することに成功した。本開発装置人工呼吸器に接続し、DDS製剤を肺に投与したところ、5葉あるラットの肺へ均一に送達させることができた。 2.結核モデル動物に対するDDS製剤の効果:肺結核を治療する上で重要なことは、病態の進行に合わせて治療の方策を練ることである。例えば、結核に特徴的な肉芽腫の形成は、病巣への治療薬の到達を妨げると考えられる。急性結核モデルラットおよび慢性結核モデルラットを作出し、従来のリファンピシンの経口投与及びDDS製剤の経気管投与による抗結核効果を検討した。急性モデルに対する効果は経口及び経気管投与どちらも同じ程度であったが、慢性モデルに対する効果において、経気管投与は経口投与に比べ抗結核効果は1/4に減少していた。すなわち、慢性期において形成された肉芽腫が経気管投与したDDS製剤の効果を減弱させたことが明らかとなった。肉芽腫を伴う慢性結核を効果的に治療するためには、肉芽腫内部への薬物送達が重要である。 3.ナノ粒子に対する肺胞マクロファージの取り込み活性:微粒子による肺胞マクロファージへの送達効率について、50-3,000 nmの種々の大きさの粒子を用いて研究を行った。肺胞マクロファージへの微粒子の送達効率は、3,000 nmにおいて最も高く、500 nmにおいて最も低くなることが判明した。興味深いことに、肺胞マクロファージは50-200 nmの大きさであれば、500 nmの微粒子より積極的に取り込むことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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