2012 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェントコアセルベートによる新規バイオマテリアル創成
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22300173
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
青柳 隆夫 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (40277132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荏原 充宏 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (10452393)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コアセルベート / 温度応答性 / 磁性ナノ粒子 / コポリマー / 相分離 / 刺激応答性 |
Research Abstract |
本研究では、磁場に誘導する刺激応答性コアセルベートの構築を目指して研究を遂行した。磁場誘導型のコアセルベートが構築できれば、モデル物質を迅速に回収できるばかりでなく、輸送担体としての機能も発揮する。さらにモデル物質の選択的分離・輸送後、刺激により液滴を消失させることでモデル物質を容易に回収することが可能となる。 具体的には、温度応答性コアセルベートを誘起するポリマー(NIPAAm-HIAAm-CIPAAmコポリマー)を酸化鉄ナノ粒子に表面修飾した。酸化鉄ナノ粒子は、既往研究を参考に調製し、おおよそ10nm程度の粒径を有したものであった。分散させるために用いているオレイン酸と、CIPAAm のカルボキシル基を用いたリガンド交換反応よりポリマーの表面修飾を行った。この粒子を複合型コアセルベートを形成させる際に、NIPAAm-HIAAm-CIPAAmコポリマー水溶液中で一緒に存在させておき、昇温することでフリーポリマー及び粒子表面のポリマーが共に温度応答を発現し、協調的に相互作用することで酸化鉄ナノ粒子を効率良く内包した複合型コアセルベートを形成させることに成功した。比較実験として、磁性ナノ微粒子をクエン酸で分散させたものを用いて、コアセルベート内への磁性ナノ粒子の複合化を検討したが、ポリマー被覆磁性ナノ粒子と比較して封入は不完全であった。 コアセルベート滴の磁場誘導挙動は光学顕微鏡及び目視で直接確認を行い、その移動速度は顕微鏡を用いて単位時間当たりの移動距離から算出した。コポリマー被覆磁性ナノ粒子を含んだコアセルベートは、磁石を近づけることによって、急激にひきつけられ、完全に相分離することが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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