2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境調整を加味したロービジョンケアプログラムの有効性
Project/Area Number |
22300183
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴鴨 よしみ 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60362472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外園 千恵 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30216585)
出江 紳一 東北大学, 医工学研究科, 教授 (80176239)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ロービジョン / Quality of Life / 拡大読書器 / ウェブタブレット / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究は、前研究「拡大ロービジョンリハビリテーションの効果に関する研究」(平成19-20年度基盤研究(B))で作成された、ロービジョン者に対する拡大読書器指導マニュアルを発展させ、1)通常の外来診療において実施できる“環境調整を視野に入れた指導”方法を確立し効果を検証すること、および、2)拡大読書器以外の視覚補助具の指導方法に前研究の知見を応用しその効果を検証すること、を目的として行われた。 それぞれの目的に対する平成24年度の活動は、以下のとおりである。 1)マニュアルを試用した眼科医、視能訓練士、盲学校教員20名から有用性に関するアンケートを回収した結果、指導者向けのマニュアルが他になく、初めて指導に携わる者にとって有用であることが報告された。拡大読書器自体の形状変更に伴う改訂の必要性も明らかになった。 2)ウェブタブレットをロービジョン者が使用するための指導マニュアルを作成した後、6協力施設にて、拡大読書器を日常的に使用しているロービジョン者55名を対象に指導を行った。指導後1週間の貸し出しを実施し、指導前、指導直後、試用1週間後に評価を行った。読書速度、機器の見やすさ、機器の使いやすさ、目の疲れについては、従来補助具との比較を行い、また、視覚関連QOLについてはウェブタブレット導入前後の比較を行った。また、対象者に半構造化インタビューを実施し、ニーズ、活用法、機器のメリットとデメリットなどを聴取した。その結果、ウェブタブレットは従来補助具に比較して、有意に読書速度が速く、見やすさ、使いやすさとも高得点を示した。この後、インタビューデータの内容分析を行い、量的データと合わせて解析し、視力や視野などの見え方の特性や、年齢、生活状況などの社会的特性とウェブタブレット使用との関連について解析を行う予定である。また、視機能関連QOLの変化についても解析を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)