2010 Fiscal Year Annual Research Report
多機能神経電極とBMI環境による機能回復促進に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22300184
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 隆文 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 講師 (50302659)
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Keywords | 神経電極 / BMI |
Research Abstract |
研究の目的 近年,ブレイン-マシンインタフェース(BMI)研究によって,生体の神経系と外部機器を接続すると,脳は新しい身体環境に非常に柔軟に急速に適応することが示されつつある,本研究はこれについてリハビリテーションへの応用という観点から,申請者が開発中の(1)ラットベースのBMIシステム及び(2)多機能神経電極(薬液入出力機能などを備えた柔軟な神経電極)という2つの技術を統合・発展させた実験システムを構築して,基礎的研究を行うことを特長としている.リハビリテーション分野における意義に留まらず,提案手法は脳科学の新しいツールとしても大きな意義を有すると考えられる. 22年度研究実績 (1)実験用統合システムの構築 下記の2つの技術を慢性的に使用可能とするための改良と統合を行った. (A)ラットベースのBMIシステムの構築 神経信号による外部機器制御システムの構築を行った. (B)流路を備えた柔軟神経プローブの慢性計測に向けた改良 併せて皮質脳波及び皮質内信号計測用電極の統合についての検討も行った. 微小ポンプシステムとの統合についての検討も行った. (2)動物モデルの確立 統合システムによって、ラット神経系における可塑性の研究を行うベースとするための損傷モデル等の動物モデルについて、従来方式の損傷発生手法も含めた検討を開始した.
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