2012 Fiscal Year Annual Research Report
運動遂行に伴う感覚情報処理機構の解明-脳磁図を用いた研究-
Project/Area Number |
22300192
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大西 秀明 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90339953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 峰生 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10367427)
田巻 弘之 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (40253926)
相馬 俊雄 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (40339974)
桐本 光 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (40406260)
菅原 和広 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (10571664)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 脳磁図 / MEG / 随意運動 / 運動感覚 / 体性感覚 |
Research Abstract |
(1)随意運動時および他動運動時に大脳皮質から検出される脳磁界反応を計測・解析した.脳磁界の計測には306チャネル全頭型脳磁界計測装置を使用した.示指伸展運動を課題として,随意運動時に誘発される磁界反応と他動運動時に誘発される磁界反応を比較検討した.その結果,随意運動直後の運動誘発脳磁界第一成分(運動後約30ms)と他動運動直後に誘発される第一成分(運動後約30ms)の電流発生源およびピーク潜時が同様であることが明らかになった.また,他動運動時には随意運動時には観察されない短潜時第二成分が他動運動後約80msで観察された.マルチダイポール解析の結果,この成分は一次体性感覚野,一次運動野,補足運動野,および後頭頂小葉の活動を含んでいる可能性が高いことを明らかになった.また,120ms以降では両側の二次体性感覚野の活動も観察された. (2)他動運動後200ms以内に複数箇所の脳活動が認められたため,他動運動刺激と単発磁気刺激を組み合わせて,他動運動が一次運動野の興奮性に及ぼす影響を検討した.その結果,他動運動後180ms~200msの間に一次運動野の興奮性が減弱していることがあきらになった. (3)随意運動を伴う動的触覚刺激(能動的触覚刺激)と他動的に動く触覚刺激(他動的な動的触覚刺激)および単純触覚刺激を与えた際の脳磁界反応を比較した.その結果,単純触覚刺激の際には刺激後60msあたりで著明な磁界反応が観察され,活動部位は一次体性感覚野であった.一方,能動的触覚刺激時および他動的な動的触覚刺激時ともに,刺激後35msあたりで著明な磁界反応が観察され活動部位はどちらも4野の可能性が高かった.これらのことから,単純触覚刺激と異なり,対象物が動くような触覚刺激や,自ら探索するような能動的触覚刺激時には一次体性感覚野だけでなく一次運動野も協働的に活動していると考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] 機械的皮膚触覚刺激による求心性抑制について2012
Author(s)
大西秀明,菅原和広,小島翔,田巻弘之,相馬俊雄,桐本光,大山峰生,山代幸哉,佐藤大輔,丸山敦夫,村上博淳,亀山茂樹
Organizer
第27回日本生体磁気学会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20120531-0601
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