2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300197
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
石田 健司 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (10274367)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 碩玉 高知工科大学, 工学部, 教授 (90250951)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 歩行訓練器 / 高齢者 / 歩行訓練 / 斜め後方歩行 / 側方歩行 / 筋力 / バランス能力 / 介護予防 |
Research Abstract |
【目的】「据え置き式」全方向型歩行訓練器と、地域に持って行ける「移動式」全方向型 歩行訓練器を各1台作成し、前者を使って斜め後方歩行訓練を、後者では側方歩行訓練を行い、その有用性を調査した。 【対象・方法】斜め後方歩行訓練は、29名(男14名、女15名:平均年齢68.6歳)を対象者とした。誕生日の末尾で左右の方向を分け、偶数は右斜め後方歩行訓練(11名)、奇数は左斜め後方歩行訓練(18名)とし、1回2分、週2回、計19回の歩行訓練を行った。また、側方歩行訓練対象者は20名(全例男性、平均年齢78.8歳)で、1回3分、週2回、計20回の歩行訓練を行った。左右の振分けは斜め後方歩行訓練と同様である。評価は訓練前と訓練後で行い、徒手筋力測定器による左右の腸腰筋、中臀筋、大腿四頭筋の等尺性筋力評価と、椅子5回立ち上がり時間、左右それぞれの開眼片足立位時間を評価した。斜め後方訓練群には、重心動揺計で外周面積と単位面積軌跡長も測定した。 【結果】斜め後方訓練群では、訓練方向に関わらず、腸腰筋、中臀筋、大腿四頭筋の筋力が左右とも有意(p<0.0007)に増加し、椅子5回立ち上がり時間も有意(p=0.0012)に改善していた。しかし、開眼片足立位時間には有意な増加はなかった。重心動揺計の外周面積と単位面積軌跡長の評価では、11名の右斜め後方訓練群は両者とも有意(p=0.02)に改善したが、左斜め後方訓練群では有意な改善は見られなかった。側方訓練群では、下肢筋力の右大腿四頭筋のみ、左右の訓練に関係なく有意(p<0.04)に増加した。その他の筋力は数字上は増加していたが、有意な改善とは言えなかった。椅子5回立ち上がり時間は全体では有意(p=0.011)に改善していた。 【結語】斜め後方歩行訓練は、短時間で短期間の訓練実施で、下肢筋力並びに椅子5回立ち上がり時間は向上した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)