2010 Fiscal Year Annual Research Report
高度な実践力を備えたスポーツ指導者養成を目指す大学院教育モデルの構築
Project/Area Number |
22300210
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
高橋 健夫 日本体育大学, 体育学部, 教授 (60029725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅充 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20307995)
荻 浩三 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20255615)
鈴川 一宏 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (10307994)
中里 浩一 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00307993)
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Keywords | スポーツ指導者養成 / 大学院教育モデル / スポーツ教育・健康教育学系 / コーチング学系 / プラクティカム |
Research Abstract |
本研究では、体育分野における高度な指導者(スーパーティチャー、スーパーコーチャー)の養成を目的として、日本体育大学大学院修士課程の教育組織を改編するとともに、フィールドワークを重視したカリキュラムを構築する。また、各授業科目の授業方法モデルを開発し、その有効性を院生による授業を分析することによって検証する。 本研究グループ及び大学院設置準備委員会によって、2つの新学系の組織とカリキュラムを設計した。この設計に当たっては、特にオハイオ州立大学の修士課程のカリキュラムモデルをベースとした。なお、オハイオ州立大学には、現地を訪問し、授業の現状を視察するとともに、教授陣と長時間にわたって討議し、関連資料を得た。 従来、博士前期課程は「体育科学専攻」一元化されていたが、これを図に示すように「体育科学コース」と「体育実践学コース」にわけ、さらに新設した「体育実践学コース」を「コーチング学系」と「スポーツ教育・健康教育学系」に区分し、それぞれ反省的なプラクティカム(実習)を重視した実践的なプログラムとした。 教育学系においてはプラクティカムの試行的実施として「球技・ボール運動の教材開発」とし、ゴール型のフラッグフットボールと3サークルボールを教材として、戦術学習を合理的に進めるための授業づくりを行い、模擬授業を通してその有効性が確認された。加えて全国の優れた体育の授業を観察した記録DVDを作成し、その教材としての有効性を確認した。 コーチング学系においてはさらにカナダコーチング協会(Coaching Association of Canada:CAC)の教育プログラムを加味し1)プランニング、2)リーダーシップ、3)リフレクションの3つをコンピテンスとして設定した。これらのコンピテンスを身につけさせるため、プラクティカムを多く取り入れたカリキュラムを考案した。 以上の内容は11年3月に新大学院立ち上げに先立って本学で「キックオフセミナー」を開催し、そこで発表するとともに今後のスポーツ指導者養成の在り方について討議した。
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Research Products
(9 results)