2011 Fiscal Year Annual Research Report
高度な実践力を備えたスポーツ指導者養成を目指す大学院教育モデルの構築
Project/Area Number |
22300210
|
Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
高橋 健夫 日本体育大学, 体育学部, 教授 (60029725)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中里 浩一 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00307993)
鈴川 一宏 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (10307994)
荻 浩三 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20255615)
伊藤 雅充 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20307995)
|
Keywords | 実践力を備えた指導者の養成 / プラクティカムでの教材開発と模擬授業 / プラクティカム報告書 / 教材の有効性の検討 / 電子ポートフォリオによる遠隔地指導システムの開発 / 優れた体育授業の映像コンテンツの開発 / コーチングカンファレンスの開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、スポーツ・体育分野における高度な実践力を備えた指導者の養成をねらいとした大学院教育モデルを構築することである。この目的にそって23年度には以下のような研究をおこなった。 (1)22年度に日本体育大学大学院修士課程の従来の教育組織を改編し、体育実践学コースを新設したが、スポーツ健康学系及びコーチング学系ともに多くの学生を確保することができた。23年度には、スポーツ健康教育学系では、特に重視する授業科目:「プラクティカムI」の授業において、院生による教材開発と模擬授業を行ったが、その成果を「プラクティカムI報告書(103ページ)」にまとめた。また、ここで開発したスリーサークルボール教材の有効性を検討するために、小学校高学年で授業研究を行い、その成果を論文にまとめた。間もなく「スポーツ教育学研究」に投稿する。 (2)プラクティカムII(学校現場での実習)にかかわって、電子ポートフォリオによる遠隔地指導システムを開発した。また、この授業に関わっても「プラクティカムII報告書(76頁)」にまとめた。 (3)授業で活用できる体育授業映像コンテンツ(優れた体育授業を観る)を開発するために、継続的に授業観察を行ってきたが、多くの授業の中から30のすぐれた体育授業を選定し、1枚のDVDとしておおむね完成させることができた。今後、解説書を作成し、DVDとともに出版する予定である(現在出版社と交渉中)。 (4)コーチング学系では、プラクティカムに関連して毎月1回のコーチングカンファレンスを開催し、コーチング現場で院生が感じた問題や課題を共有するとともに、課題解決の方法についてディスカッションを行った。 (5)コーチング学に関わって先駆的実践を行っているオーストラリア・クイーンズランド大学に訪問し、コーチング学の実践的な指導の進め方について討議を深めた。 (6)コーチング指導に役立つ映像コンテンツの開発に向けて準備を進めている段階である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
●大学院の改組・再編を実現させ、体育実践学コースを立ち上げた。すでに多くの大学院生を受け入れ、スーパーテーチャー・スーパーコーチャー育成のためのカリキュラムモデルを構築し、これに基づいて授業を実施している。 ●特に重視する「プラクティカム」の指導方法として「電子ポートフォリオによる遠隔地指導システム」を確立した。 ●実施した「プラクティカム」の報告書を2冊まとめた。 ●収録した「すぐれた体育授業」を選定・編集し、30授業からなる「映像コンテンツ」をほぼ完成させた。 ●オーストラリアのクイーンズランド大学、アメリカのオハイオ大学、イギリスのラフバラ大学を訪問し、教師養成、コーチャー養成システムに関わった資料を収集した。
|
Strategy for Future Research Activity |
●高度な指導者の養成を目指す大学院教育モデルを完成させるために、現在進めているカリキュラム及び指導法に関わって実際の実践から利点と問題点を検討し、教育モデルの修正・改善を図りたい。 ●大学院生が行う体育授業実践やコーチング実践を対象に指導分析を行い、反省的に実践力の育成に努めたい。 また、その成果を学術論文にまとめる。 ●コーチャー育成に役立つ映像コンテンツの開発をめざす。また、すでに作成した体育授業コンテンツを出版する。 ●ロンドンオリンピックの後、国際コーチング・カンファレンスを開催し、コーチャー育成のための情報を収集し、その成果を報告書としてまとめる。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Epidemiological Feature of Pancreatic Cancer in Japan2011
Author(s)
Takahashi I, Matsuzaka M, Hasebe T, Ohnishi M, Totsuka M, Sasaki E, Yamamoto H, Kumae T, Suzukawa K, Kogawa T, Ichinohe T, Wada N
-
Journal Title
Journal of Physical Fitness, Nurtrition and Immunology(体力・栄養・免疫学雑誌)
Volume: 21(2)
Pages: 94-98
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-