2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300214
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
近藤 良享 中京大学, 体育学部, 教授 (00153734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 健司 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (80265941)
向井 直樹 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (70292539)
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Keywords | ドーピング / 防止教育 / 教材分析 / 意識調査 |
Research Abstract |
本研究は、「ドーピング問題」を解決するためのドーピング防止教育体制の構築をめざし、世界各国から蒐集した関連基礎的資料の参照しつつ、わが国独自のドーピング防止の教材開発及び有効な教授法の基礎研究を目的としている。 平成22年度は、ドーピング防止教育の現状把握と各国のドーピング防止教育の教材収集を行う年度であった。具体的には3つの項目を課題とした。 まず、日本の体育系大学生および指導者に対するドーピング防止教育の現状調査では、過去数回の意識調査を踏まえて、本年度には、日本体育大学と中京大学(体育・スポーツ系)大学生へのドーピング防止の意識調査を実施した。その結果、過去の調査と比較して、高校段階でのドーピング情報の増加傾向が見られた。また、2番目の課題に対しては、世界各国にいる元WADAの倫理・教育委員会委員らに研究の協力依頼した。特に、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)元教育倫理委員会委員長のアンジェラ・シュナイダーからは、多くの資料の提供を受け、現在、分析作業に移った。さらに、3番目の課題として、これまでの意識調査結果から基礎資料を得た後で、研究代表者、研究分担者、その他の体育・スポーツ系大学研究者と意見交換を企画・立案した。特に、元ICSSPE会長のドル・テッパー氏を次年度(7月)に迎えて、女性とドーピング問題、障がい者とドーピング問題、青少年とドーピング問題についての意見交換を行うことを決定した。
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