2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300222
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
浜岡 隆文 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)
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Keywords | 筋不動化 / 筋有酸素能 / 筋力トレーニング / 持久トレーニング |
Research Abstract |
研究の目的:本研究では、身体活動の低下モデルとして非利き手側の上肢固定を用い、不動化に伴う筋量低下、筋力低下、筋代謝能低下の程度を定量化することも目的とした。 研究の成果:倫理委員会の審査後、被検者には本研究の方法や意義を十分に説明したうえで、研究の協力および匿名でのデータ公表に関する同意を文書で得た。被検者として、健常成人男性10名を対象として、21日間の上肢ギプス固定を行った。ギプス固定期間中に、固定側(IMM)と非固定側(CON)を設けた。また、持久および筋力トレーニングを行う群(TRN)も設けた。 持久トレーニング方法は、動的グリップ運動をギプス固定前の最大随意収縮力の30%(30%MVC)強度で1秒に1回の頻度で疲労困憊まで行わせた。筋力トレーニング方法は、週1回の頻度で70%MVCのグリップ運動を10回行わせた。トレーニングは、週1回の頻度で一時的にギプス固定を解除して行った。 測定指標として、最大随意収縮力(MVC)、30%MVC強度の1秒に1回の頻度での動的グリップ運動の持続時間(Endurance)、運動後上腕動脈血流量の最大値(BFmax)を測定した。各指標の測定は,ギプス固定前と,ギプス固定後に施行した。測定の結果,CON群はいずれの指標も変化が見られなかったが、IMM群ではMVC、BFmaxが低下し、週一回TRNは、MVCの低下が抑制できたが、持久力とBFmaxの低下は抑制できなかった。以上の結果から週1回の持久および筋力トレーニングは、筋力の低下のみ抑制できることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ギブス固定による機能低下の予防のための最低限のトレーニング量が、明らかになってきているため。
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Strategy for Future Research Activity |
ギブス固定による機能低下の予防のための運動トレーニング以外の方策について、検討する。 例えば、クレアチン投与の影響について検討するなど。
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Research Products
(27 results)
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[Presentation] 筋力トレーニングが筋不活動に伴う筋機能低下を抑制するか2011
Author(s)
藤岡正子, 浜岡隆文, 長田卓也, 村瀬訓生, 木目良太郎, 黒澤裕子, 市村志朗, 本間俊行, 江崎和希, 中村芙美子, 勝村俊仁
Organizer
第66回日本体力医学会大会
Place of Presentation
海峡メッセ下関(山口県)
Year and Date
2011-09-17
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[Presentation] Lower-volume exercise training and branched-chain amino acid intake prevent muscle degradation during immobilization2011
Author(s)
Fujioka M, Hamaoka T, Osada T, Murase N, Kime R, Kurosawa Y, Ichimura S, Homma T, Ueda C, Esaki K, Ohmori F, Yamaguchi K, Katsumura T
Organizer
16th Annual Congress of the European College of Sport
Place of Presentation
リバプール(イギリス)
Year and Date
2011-07-07
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[Presentation] The effect of low-volume endurance and strength training on muscle phosphocreatine recovery and perfusion during 3-weekupper limb immobilization2011
Author(s)
Nakamura F, Hamaoka T, Osada T, Murase N, Kime R, Homma T, Kurosawa Y, Esaki K, Shiroishi K, Ichimura S, Katsumura T
Organizer
16th Annual Congress of the European College of Sport
Place of Presentation
リバプール(イギリス)
Year and Date
2011-07-07
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