2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300225
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福林 徹 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70114626)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 修 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (50371159)
佐保 泰明 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (90438036)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 肉離れ / ハムストリングス / 大腿二頭筋 / 半膜様筋 / 半膜様筋 / 発生メカニズム / スプリント走 |
Research Abstract |
本年度は主として4種類の実験的研究を行った.①異なる走速度におけるスプリント時のハムストリングスの筋活動動態.②スプリント時のハムストリングスの筋伸張動態の検討.③スプリント時のハムストリングスの筋活動動態の検討.④スプリント時の体幹前傾動作がハムストリングス筋伸張動態および筋活動動態に及ぼす影響 この4種類の実験的研究結果より,スプリント動作時のハムストリングスは協調して活動しているが,最大速度付近のスプリントでは,遊脚期後半および接地期において各筋が高い筋活動を示す時点が時系列的に異なっており,筋伸張動態に関しても各筋で異なる時経列変化を示すことが明らかとなった.これらの結果は,大腿二頭筋(BF),半腱様筋(ST),および半膜様筋(SM)の解剖学的構造・形態の差に起因するものと考えられた.さらに,BFおよびSMに関して,遊脚期後半において瞬間的に高い伸張負荷が生じている可能性が明らかとなったことから,スプリント時のハムストリングスが解剖学的構造・形態の差に起因した異なる筋活動動態および筋伸張動態を有していることが,特定の筋の肉離れ受傷リスクを高める潜在的な要因として関与している可能性が示唆された.また,高速疾走時の体幹前傾動作がスプリント時のハムストリングス肉離れ受傷危険因子であることが示された. 本論文の一連の研究により,スプリント動作におけるハムストリングス各筋の筋活動動態,筋伸張動態,およびそれらの関連性を明らかにし,ハムストリングス肉離れ発生メカニズムの解明に向け重要な知見を示すことが出来たと考えられる. 臨床的にはハムストリングスの肉離れをその重症度に応じて3種類に分類し,血管型,筋膜部分損傷型,研完全断裂型としてそのメカニズムの差異と治癒までの期間の違い,および手術の可否について明らかにする事が出来た
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)