2012 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスキル形成を基礎とする中学生用性教育プログラムの有効性に関する縦断研究
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22300230
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川畑 徹朗 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50134416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 晴信 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10322140)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 性・エイズ教育 / ライフスキル / 中学生 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は,国内外の研究によって青少年の様々な危険行動と密接な関連があることが明らかになっているライフスキルを形成することに焦点を当てた中学生用性教育プログラムを開発し,準実験計画法に基づく介入研究を行い,その有効性を明らかにすることである。平成24年度は,昨年度の中学校1年用のプログラムの実施対象となった生徒に対して,中学校2年用のプログラムを引き続き実施し,形成的評価を行った。 埼玉県川口市のA中学校において,平成24年5月から6月にかけて,2年の全クラスを対象として,以下の授業内容から構成される性教育プログラムを実施した。(1)中学生の心と体の健康に関する生徒のニーズ調査,(2)仲間の影響,(3)危険行動を避ける,(4)誘いを断る(2時間),(5)男女の人間関係,(6)性に関する情報源 授業の録画記録と,授業後に各担当教師が記入した教師用授業評価表の結果に基づいて形成的評価を行った。その結果によれば,プログラムの内容や学習活動は生徒・教師の双方から極めて高く評価された。また,中学校2年用のプログラムの形成的評価と並行して,中学校3年用のプログラムを完成した。 平成25年3月には,ベースライン調査と同一の調査票を用いて,A中学校と新潟県村上市のB中学校の2,3年生を対象とした3回目の質問紙調査を実施し,現在は解析作業を進めている。 平成25年度は中学校3年用のプログラムの形成的評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り中学校1,2年用プログラムの形成的評価を実施した。また,3年用のプログラムの開発も終了し,平成25年度に予定されている3年用プログラムの実施と,形成的評価研究を行う体制を整えることができた。ただし,当初は平成25年度に中学校1年用プログラムを発行し,準実験計画法に基づいた結果評価研究をスタートする予定であったが,出版社の意向もあり,3年分をまとめて平成26年度中の発行を目指すこととなった。そのため,結果評価研究のスタートが当初の予定よりも若干遅れることが予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
中学校3年用プログラムは,本年の6~11月にかけて埼玉県川口市のA中学校において実施する予定である。プログラム終了後ただちに形成的評価に取り組み,その結果に基づいてプログラムを改訂する。平成26年度中にプログラムを発行し,準実験計画に基づいた結果評価研究に着手する予定である。なお,結果評価研究のフィールドとしては,新潟県村上市,埼玉県川口市,兵庫県姫路市などを予定している。
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Research Products
(6 results)