2012 Fiscal Year Annual Research Report
農地や森林の活用を視野に入れた高齢者の自主活動が介護予防に寄与できるか
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22300239
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
植木 章三 東北文化学園大学, 健康社会システム研究科, 教授 (00241802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 博 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (00132902)
吉田 裕人 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (40415493)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 介護予防 / 自主活動 / 農地 / 森林 / 運動 / 地域高齢者 |
Research Abstract |
これまでに作成された2種類の運動プログラムを、昨年度に引き続き、地域高齢者の実践や地域での伝達支援を年10回の講座と実践記録の配布回収により実施した。農作業型運動プログラム作成に参考とする農作業時の動作内容について、ビデオ撮影による動作姿勢の確認と実施者へのインタビューを行い、森林での運動量については、歩数計と携帯型呼気ガス分析機を用いて測定を行った。地域での伝達支援については、昨年度同様、軽運動のプログラムのパンフレットならびにDVD映像などの教材貸出とそれを投影する機材の貸し出しを行った。初年度にベースライン調査を実施した3地区(A地区:農地での活動用運動プログラム提案地区、F地区:森林での活動用運動プログラム提案地区、C地区:従来からの高齢者ボランティアリーダー研修会年3回実施地区)で、昨年度に引き続き、2回目のフォローアップ調査を実施した。分析対象者は、2年間追跡可能だった885人から3年間追跡可能だった対象者は841人と減少した。追跡1年目では、各地区ともに対象者の生活機能や生活体力などは同様に低下する傾向がみられたが、2年目も地区間で顕著な差は認められなかった。農地での作業動作と作業者のインタビューから、作業は休憩を任意に取りながら、時に椅座位を多用して作業をしている実態が明らかになり、有酸素作業負荷はほとんどなく、中腰の姿勢による腰部の筋疲労を軽減することや、腰背部・大腿後面の柔軟性を高めて置くことの必要性が示唆された。一方、森林での運動プログラムは、高齢者にとって軽度から中等度の運動強度であり、コースの設定を多様にすれば、高齢者の体力水準に応じたプログラムの提供が可能となり、歩行運動の習慣化のきっかけとして利用できることが示唆された。これらの結果をもとに、農作業時に実践できる運動プログラムや森林歩行に利用する竹杖を使った運動プログラムを提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)