2012 Fiscal Year Annual Research Report
情報社会における育児期の親のIT利用と家族関係:日米比較から
Project/Area Number |
22300246
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石井クンツ 昌子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (70432036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 カツコ お茶の水女子大学, その他部局等, 名誉教授 (70008035)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 父親 / 母親 / 情報社会 / スマートフォン / タブレット端末 / 育児 / ネットワーキング / 日米比較 |
Research Abstract |
平成24年度の研究目的は①日米において収集したデータ分析を継続し論文の執筆と発表を行うこと、本研究の成果を出版するための企画書を作成すること、②平成22年~24年度の研究成果を報告書としてまとめること。本研究プロジェクトのHP運営を続行し、研究成果を広く発信すること、③近年、急速に普及してきたスマートフォンやタブレット端末などの新しいIT機器を育児期の父親と母親がどのように活用しているのかを探索的に調査するために、フォーカスグループインタビューを実施することであった。 上記の①に関しては、論文の執筆や学会大会報告などで成果を発信し、企画書を出版社に提出した。②の研究成果報告書『情報社会における育児期の親のIT利用と家族関係:日米比較から』(279頁)は平成25年1月に完成した。本プロジェクトHPの更新も行ない、研究成果を広く発信中である。③のフォーカスグループインタビューは、首都圏在住の未就学児を持つ父親と母親を対象として平成24年11月25日に実施した。これらの対象者は、スマートフォンやタブレット端末を日常的に利用していることなどを条件として、調査会社を通じて選定し、父親4名、母親5名の2グループに分けて各々2時間ずつインタビューを行なった。主な結果として、父親にとっては、最新IT機器が子どもとの遊び道具として、家事・育児参加のツールとして、ある程度役立てられていた。母親たちは、新しいツールやサービスを利用して友人との交流を深めるなど、親族外へのネットワークの広がりを志向していたが、父親のネットワークは閉鎖的な傾向があった。 スマートフォンやタブレット端末を父親と母親が育児などにいかに活用しているのかを把握することで、今後の情報社会における育児のあり方、父親への育児・子育て参加への啓発の方策などへの示唆が可能であることが、本研究の意義である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)