2013 Fiscal Year Annual Research Report
高度な実践力を身につけた科学教師の育成ー長期の教育実習とその効果に関する研究ー
Project/Area Number |
22300267
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
古屋 光一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10374753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 修 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30202659)
西郡 大 佐賀大学, アドミッションセンター, 准教授 (30542328)
関口 朋彦 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40435508)
浅川 哲弥 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60113651)
倉元 直樹 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構 高等教育開発部門入試開発室, 准教授 (60236172)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (60322856)
蛇穴 治夫 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90175399)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学教育 / 理科教員養成 / 教育実習 / 長期教育実習 / 地域連携 / Webを用いた教育実習記録 / PCK / 教育実習の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は学部生に対して長期教育実習を実施し,その効果を検討することである。学部4年生に対して行った長期実習では,1年の間に4つの科目を設置・実施した。1)フィールド経験,2)長期教育実習,3)実習セミナー,4)実践課題研究,である。この4つを長期教育実習のプログラムとした。これら4つの科目は次のように行った。長期教育実習は,8月下旬から11月上旬までの10週間行った。フィールド経験は,実習前に学級を訪問,観察及び授業補助などを行った。実習セミナーは長期教育実習間に,毎週1度実習生皆が集合して情報を交流しあい,また,大学の教員から色々な情報を実習生に提供した。実践課題研究では実践にもとづいたアクションリサーチを行った。 その結果,このプログラムを履修した学生が実践力を身につけたことがわかった。なお,実践力の向上を2つの方法により捉えた。第1として,授業分析力の向上をデータ化して分析した。方法はこの長期実習プログラムをうけた学生(実験群)と受けなかった学生(統制群)に共通の授業(ベテラン教師の授業)を観察させて,その分析内容を比較した。その結果,差は明かであった。両群の共通点は,授業中の教師の指導に注目した量および内容である。相違点は,授業中の教師の指導に対する子どもの反応,子どもの行動の2つである。実験群はこの2つについて,注目したが,統制群は注目しない。 第2に,授業の流れの把握についても分析した。実験群は授業を一つの流れとして捉え,実践と理論の学習から身につけた授業のスタイルから分析している。しかし,統制群は授業を流れとして捉えることができない。 この2点の差は,先行研究に見られるベテラン教師と初任者の相違点と同様の傾向であった。 今後はさらに,学生の実践力の向上を目指したプログラムを開発し,同時に実践力の向上を捉えることができる,多様な評価方法を開発していきたい。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
webページはありませんが,研究成果報告書を作成しました(125ページ)。
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