Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 健 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90290692)
秋吉 博之 就実大学, 人文科学部, 准教授 (00454851)
田島 弘司 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (90293266)
五十嵐 素子 上越教育大学, 大学院・学校教研究科, 准教授 (70413292)
原 瑞穂 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (90452036)
|
Research Abstract |
本研究では,東アジア等の自然災害に対する防災・減災についての教育内容・方法の開発に取り組み,開発した教材・プログラムの現地での実践を通して開発途上国への日本の教育貢献の可能性や在り方を探る。また,これらを踏まえて,各地域の自然災害の状況や復興への国際協力など,環境教育やESD(持続発展教育)の観点から集約,整理し,日本の学校教育での国際理解やESDの教材への活用を図る。 当該年度では,まず東アジア等で発生した近年の自然災害の教育的取り扱いを明確にし,日本の防災・減災教育について,教育内容・方法,教員研修等のシステムなどを踏まえ,他国,・他地域の教育・啓発等に活用可能な内容や方法を検討した。対象とした国は,中国,台湾,韓国,タイ,ベトナム等である。また,各国の防災教育に関する教材の分析によって,学校教育の現状や教育行政などの取り組みを集約・整理した。 特に兵庫県南部地震以降の日本での学校教育における「理科」や「総合的な学習の時間」等で実施されている実践例や,文科省・都道府県教育委員会等の取り組みを実施された教員研修等についてもESDの観点から整理,分析した。さらに教員研修センターでの自然災害に関する教員研修の内容と方法,効果を探り,UN/ISDR(国連国際防災戦略)での学校防災に関する報告等を詳細に分析して,東アジアを対象とした教材を開発した。ここでは,自然景観の持つ二面性についても取り上げることを重視した。そして,これらの作成した教材を台湾,ベトナムにおいて,日本語を専攻とする大学生に対して実験授業を行い,その教材の効果性と問題点を探った。
|