2011 Fiscal Year Annual Research Report
ロボットと拡張現実手法を融合したテーブルトップ協調学習支援環境の構築と評価
Project/Area Number |
22300279
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉本 雅則 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (90280560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 成哲 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
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Keywords | ロボット / 拡張現実感 / テーブルトップ / 協調学習 |
Research Abstract |
平成23年度は、システム機能の高度化を目的としたシステム開発を中心に研究を進めた。具体的には、以下の項目の通りである。 ・コンテンツ構築支援機能の充実:提案システムではロボットプログラミングに不慣れな子どもでも簡単に物理世界でのコンテンツ作成を行えることを目指している。そのため、typingによるプログラミングでなく、タンジブルなロボットや物理的なオブジェクトを用いたプログラミングを行えるにするための機構を組み込んだ。さらに、パイロットスタディを通して、それらの機能についての検証を進めた。具体的は、交通シミュレータやテーブルトップとロボットを用いたゲームデザインなどのタスクを通して、どの程度容易にコンテンツ生成が可能かを評価した。 ・物理的なロボットの3次元的な機能拡張:物理世界でのロボットを対象とする場合、従来の2次元的な表現を拡張し、3次元的な表現を可能にすることによって、コンテンツ生成の可能性がさらに広がると考えられる。そこで、従来の2次元的な移動が可能なロボットを拡張し、高さ方向の変位が可能なロボットを新たに開発した。そして、そのロボットを用いたコンテンツ表現として、都市計画問題への応用や3次元ユーザインターフェイスへの展開について検討し、プロトタイプシステムを作成した。これらのシステム開発に加え、今年度は実験実施に向けて実験協力校の教員との議論を行った。そして、次年度の実験に向けての準備や手順を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システムの構築について更なる検討を加え、学術的にも実用的にも有意義な課題を発見、追及できた。また著名な学会等での論文発表を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに構築したシステムを小学校等で利用、評価するための実践的な計画を立てている。現在、現場の教員との議論を進めているところであり、研究推進に当たっての大きな問題はない。
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Research Products
(6 results)