2013 Fiscal Year Annual Research Report
先端的ICTを活用した重症心身障害児(者)等の認知発達支援に関する研究
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22300280
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
小林 巌 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 准教授 (90305300)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育工学 / 情報システム / 重症心身障害 / 認知科学 / ユーザーインターフェース |
Research Abstract |
本研究は、重症心身障害児(者)(以下、重症児(者)と示す)等を対象とし、彼らの認知発達支援を目的とした情報システムを設計構築し、実際に教育臨床場面で活用することを目的としており、平成25年度は研究4年目であった。情報システムの設計構築の点では、今までの検討を踏まえシステムの改善に関する検討を行った。さらに、教育臨床場面での活用も実施した。 システムの設計構築に関しては、個々の状況への対応が課題となっていたが、対象者のニーズに応じて測定する生理指標の種類や測定方法等を変更して実践に活用することのできるように幅広い対応を実現することができた。また、近年注目されているタブレット型コンピュータを取り入れた教育環境での認知発達支援に関する検討を実施することもできた。 上記の検討をもとに、複数のケースにおける教育臨床場面での活用を実施することができ、システムモデルの検証等が実施できた。また、タブレット型コンピュータを取り入れた教育実践に関しては、最先端の話題であり、教育関係者の情報ニーズが高いと考えられたため、本研究で想定している活用場面を含む様々な教育場面での活用例をまとめたミニハンドブックの作成を行った。これは、教育関係者への情報提供のために有用と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はシステムの改善および教育臨床場面での試用が目的であった。システムの改善においては個々の状況への配慮が求められたが、対象者の状況に応じたシステムの運用が可能であった。また、近年注目されているタブレット型コンピュータを活用した教育実践や、その評価に関する検討も実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度が本研究の最終年度にあたることから、今までに蓄積した研究成果を踏まえ、教育臨床場面での最終的な検討を行い、対象者の認知発達支援のためのシステムについて最終的なまとめを行うこととしたい。
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