2010 Fiscal Year Annual Research Report
セイフティネットとしての職能人財の育成と不公式・非公式学習の認知に関する研究
Project/Area Number |
22300289
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
西之園 晴夫 京都教育大学, 名誉教授 (90027673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 克明 熊本大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
青木 久美子 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (90392290)
西岡 正子 佛教大学, 教育学部, 教授 (40208145)
松本 哲 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60388238)
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Keywords | 職能人財 / セイフティネット / 高等教 / 不公式学習 / 非公式学習 / e-learning / 分散学習 / 京都レッツラーン大 |
Research Abstract |
わが国では失業保険者受給者,生活保護世帯,第1五分位階級(厚生労働省の区分),外国人労働者は増加の一途にある.職能の再開発を期待されている人々を職能人財と定義すると,これらの人々にICTを活用して地域密着型の無償の高等教育の機会を提供することは可能である.そこで本研究はOECDやUNESCOが提唱する不公式・非公式学習(non-formal and informal learning)によって学習権の視点からみた本格的遠隔大学校を開設する技術研究を遂行する 本年度は初期開発として遠隔大学校で使用するe-learningを基盤とした学習システムを開発した.学習システムのテストのため,少人数規模の試行講座を2期に分けて実施した.高騰する高等教育費を問題として取り上げ,開設を目指す大学校は学習者の経済的な負担を極力減らすことを目的としている.そこで,Microsoft Azureのクラウドコンピューティング環境で学習システムの開発を進めることで,学習者一人当たりの通信費をその月々の通信容量に応じて抑えることに成功した.次年度以降も中規模(200人),大規模(600人)と実験を重ね,データを収集する必要がある また,専門的職能を習得することをテーマに掲げており,試行講座としてエレクトロニクス技術者の向けのコースを開発した.「CMOSアナログ回路」を取り上げた大学院レベルの高度な学習内容であったが,専門家や大学院レベルの学習サポーターの支援を受けながら工学部出身の学習者が分散学習によって協調自律的に課題をクリアしていけることが確認できた.今後の課題として挙げられるのは,学習成果の認証システムである.学習成果の評価,社会的認知の段階をどのような枠組みで形成するのかをそれぞれの職能組合等,関係団体との連携協力しながら模索していく必要がある
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Research Products
(28 results)
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[Journal Article] Design-Based Research of Authentic Learning : Lessons Learned From Improving an Online E-learning Specialist Graduate Program2010
Author(s)
Nemoto, J., Kubota, S., Migita, M., Kitamura, S., Kita, T., Suzuki, K.
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Journal Title
The Journal of Information and Systems in Education
Volume: 9(1)(2011中発行予定)
Peer Reviewed
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