2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22300323
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 浩輝 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (80302222)
鈴木 康弘 東北大学, 加齢医学研究所, 厚生科研費研究員 (60332277)
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Keywords | VASH1 / VASH2 / Minマウス / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
VASH1は、VEGFのみならず他の多くの血管新生促進因子に対して広いスペクトルムで血管新生を抑制できることを確認している。そこでVEGF依存性に発育することが確認されている腫瘍細胞とFGF-2依存性に発育することが確認されている腫瘍細胞をマウス皮下に移植して解析した結果、VEGF阻害剤はVEGF依存性腫瘍の発育は阻害するが、FGF-2依存性腫瘍の発育は阻害できないのに対し、VASH1はいずれの腫瘍細胞においても血管新生を抑制して腫瘍の発育を阻害できることを確認した。 VASH1とVASH2の癌組織における発現について、自然発癌の動物モデルであるMinマウスを用いて解析した。その結果、VASH1は発癌後に癌間質の血管内皮に発現するに対し、VASH2は、間質の血管にVASH1が発現するようになる前の前癌状態の腸ポリープにおいて、異形成を示す上皮部分に限局して発現していること、しかもその発現はVEGFとは一部重複したが、大部分はVEGFとは重複せず、VEGFとは独立した分子である可能性を明らかにした。 ヒトVASH2とマウスVASH2の共通アミノ酸配列を合成して抗原とし、抗VASH2モノクローナル抗体の作成を開始し、その第一段階として、免疫マウス血清のELISAアッセイから抗体産生を確認されるマウスを選別した。
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Research Products
(2 results)