2011 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素産生遺伝子NOX1による発がんの制御機構の研究
Project/Area Number |
22300328
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鎌田 徹 信州大学, 医学部, 教授 (40056304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 喜文 信州大学, 医学部, 准教授 (50201893)
古田 秀一 信州大学, 医学部, 助教 (80126705)
加藤 真良 信州大学, 医学部, 助教 (70402104)
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Keywords | Nox / 癌 / 活性酸素 / Wnt / Ras |
Research Abstract |
平成23年度の目的は、発がん過程におけるNoxの役割を解明するために、Ras発がん遺伝子(RasV12)による大腸上皮がん誘導マウス(RasV12 TR)とNox KOマウスを交配して、その子孫マウスでがんの誘導を抑制できるかを検討することにある。そのために、Nox KOマウスが必要であり、フェニックスバイオ社へこの遺伝子改変マウスの作成を委託した。新しいTalen法によるgene targetingで作成を試みたところ、194頭のファウンダーマウスから唯一のヘテロ変異体(NH2-endに20塩基の欠失をもつ)が分離された。しかし、この変異体のF1へのジャームライン伝達は確認出来なかった。おそらく、ファウンダーの変異導入組織がモザイクであり、メンデリズムではF1が得られなかったと推察される。従って、現在のところNox KOマウスが作成できず、上記の目標である発がんアッセイには到らなかった。現在、Talen法によるgene targeting法のどこに技術的問題・不備があったのか検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた期間内にNox KOマウスの作成が完了していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
保存してあった別のファウンダーマウスの凍結胚についてFlgerm line transmission を調べる。さらにNoxのgene targetingの領域を異なる場所へ設定して再度、Nox KOマウス作成を試みる。
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Research Products
(2 results)