2012 Fiscal Year Annual Research Report
癌の超早期診断を目指した新規PET/MRI一体型腫瘍診断システムの開発研究
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22300337
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中川 晋作 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (70207728)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | MRI / イメージング / 癌 / 金磁性ナノ粒子 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
本研究では、薬学研究者(研究代表者)の腫瘍血管特異的なモノクローナル抗体開発を、工学研究者のイメージング素材、さらには、医学研究者の最先端分子イメージング装置と融合することにより初めて可能となる、医・工・薬連携のimmuno-PET/MRIによる、癌の早期診断システムを開発しようとするものである。今年度は、昨年度の問題点を踏まえ、MoldayIONの表面に修飾できる抗体量を増やす為の条件検討を行った。その結果、MoldayIONの修飾に用いるCOOH-PEG-SHや抗体の濃度、反応条件、精製条件等を精査することにより、添加した抗体の90%以上が修飾した粒子 (0.15 mg 抗体/15 mg PEG/mg Fe)を作製できる条件を見出した。そこで、既に臨床で抗体医薬として用いられている抗体(リツキサン;Ab)をモデル抗体として選択し、CD20を標的とするMRI造影剤の可能性について評価した。最適な条件下で作製したCOOH-PEG-Au/MoldayIONに対し、リツキサンのアミノ基を縮合反応させることで、分散性に優れたAb-PEG-Au/MoldayIONを作製することに成功した。作製したAb-PEG-Au/MoldayIONの細胞表面抗原に対する結合性をCD20発現細胞であるDaudi細胞に対して評価した結果、特異的に結合できることを確認した。また、抗体修飾後の粒子は、MoldayIONTMとほぼ同等の造影能力を有していることも確認した。そこでこのAb-PEG-Au/MoldayIONをCD20を発現した担癌マウスに投与し、その造影能を評価した。しかし残念ながらAb修飾していないPEG-Au/MoldayIONと比較して両者の間に造影能の強度に差は認められなかった。今後、癌種並びに造影剤の投与量や造影条件について詳細に検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)