2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310015
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
内山 明博 気象庁気象研究所, 気候研究部, 室長 (50354460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 明宏 気象庁気象研究所, 気候研究部, 主任研究官 (40278106)
中山 智喜 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (40377784)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エアロゾル / ネフェロメーター / キャビティリングダウン分光 / 地球温暖化 |
Research Abstract |
平成23年度に、開発したポーラーネフェロメーターの性能を評価するために、粒径および屈折率が既知のポリスチレンラテックス(PSL)標準粒子の測定をキャビティリングダウン(CRDS)装置と同時に測定し、CRDS装置による測定値とPSL標準粒子の散乱光の角度分布の理論計算値を基に校正した。平成24年度には、新たにCRDS装置を併用しないで、二酸化炭素とフィルターを通した空気を基準に校正する方法を試みた。その際、サンプリング体積の不確定さを除くため、測定インレット内をすべてサンプル空気で満たす方式でおこなった。PSL標準粒子の測定値と理論計算値を比較した結果、散乱パターンは、全体の傾向をよくとられており、前方散乱の角度分布に改善が見られ、散乱角40度くらいまでの範囲で両者の一致は非常に良くなった。しかし、散乱角40°以上では側方散乱のノイズが増加するため、側方から後方にかけての一致はそれほどよくなかった(散乱光の絶対値の差は小さい)。実大気で測定した散乱係数を、積分型のネフェロメーター(TSI model 3563)の550nmの値と比べると、系統的に数%~10%程度大きかった。実大気の測定を行った日のTSIのネフェロメーターの前方を測定していないことによる補正は約4%、測定波長の違いによる差(オングストローム指数から見積もる)は6%程度あることを考慮すると、両者の系統的な差はなくなり非常に良く一致する。 本課題で開発したポーラーネフェロメーターの測定により、散乱係数の角度分布が得られるようになったこと、測定値から測定できていない極前方(散乱角4度以下)と極後方(散乱角176度以上)を推定することで正確な散乱係数が測定可能であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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