2012 Fiscal Year Annual Research Report
長期的な温暖化操作が日本の森林土壌の炭素・窒素動態に及ぼす影響
Project/Area Number |
22310019
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高木 健太郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (20322844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 正博 宮崎大学, 農学部, 准教授 (70315357)
梁 乃申 独立行政法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (50391173)
石田 祐宣 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (60292140)
中坪 孝之 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (10198137)
水永 博己 静岡大学, 農学部, 教授 (20291552)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 土壌呼吸 / 温暖化 / 森林 / 日本全国 / 炭素窒素循環 |
Research Abstract |
針広混交林の無雪期平均の微生物呼吸量は、対照区と温暖化区でそれぞれ、3.44および7.30 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が112%高かった。温暖化区のQ10値(2.22)は対照区(2.63)よりも小さくなった。 ミズナラ林の無雪期平均の微生物呼吸量は、対照区と温暖化区でそれぞれ、3.63および4.13 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が14%高かった。温暖化区のQ10値(2.08)は対照区(2.41)よりも小さくなった。 ブナ林のの無雪期平均の微生物呼吸量は、対照区と温暖化区でそれぞれ、3.97および4.94 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が24%高かった。温暖化区のQ10値(2.01)は対照区(2.21)よりも小さくなった。 アカマツ林では対照区と温暖化区の一年間の平均微生物呼吸量はそれぞれ、3.26および4.59 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が41%高かった。Q10値は対照区では1.91、温暖化区では2.02であり、温暖化区の方が高かった。 カシ林では、対照区と温暖化区の一年間の平均微生物呼吸量はそれぞれ、3.23および3.93 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が22%高かった。温暖化区のQ10値(2.46)は対照区(2.87)よりも小さくなった。落葉枝量は、根の呼吸量を除く微生物呼吸量の半分程度であった。 イタジイ林では、対照区と温暖化区の一年間の平均微生物呼吸量はそれぞれ、3.08および4.27 μmol m-2 s-1であり、温暖化区が39%高かった。温暖化区のQ10値(3.38)は対照区(2.87)よりも大きくなった。暖温帯下部に自生する常緑ブナ科4種の実生苗を対象に温暖化処理実験を行った結果、ウラジロガシのみ温暖化処理により成長が低下し、地球温暖化が南西日本の植生に影響しうる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)