2012 Fiscal Year Annual Research Report
液中レーザーアブレーションによる生理活性物質ナノ粒子分散液の作製
Project/Area Number |
22310067
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
朝日 剛 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (20243165)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ナノ粒子 / コロイド / 生理活性物質 / フラボノイド / レーザーアアブレーション / 顕微分光 |
Research Abstract |
ナノ粒子コロイド分散液の作製:15種類のイソフラボンとフラボン誘導体を比較検討した結果、イソフラボン類については化合物の種類のよらず高効率で目的とするナノ粒子コロイドを調整できることが分かった。フラボン類についてはナノ粒子化効率が化合物の種類に強く依存したまた、抗がん剤のナノ粒子化を試みたが、顕著な分子の光分解が観測された。本課題のナノ粒子作製手法により生理活性物質の添加剤フリーナノ粒子水分散液の調整が可能であることが示されたが、一方で適応可能な化合物には制限があることが分かった。また、分子分解を抑えて効率よくナノ粒子を作製するために、フローセルを用いたレーザー粉砕と2波長レーザー励起ナノ粒子作製を行いその有効性を示すことができた。 ナノ粒子の細胞活性:液中レーザーアブレーション法により大豆由来のイソフラボンについてナノ粒子コロイドを調整し、がん細胞に対する毒性評価実験を行い、おもにがん細胞増殖の抑制効果があることを示した。従来の難水溶性化合物の細胞評価実験では、高濃度の有機溶液を細胞培地に添加する手法が一般的である。これに対し、本手法を用いることによって有機溶媒や添加物を必要とせず難水溶性化合物の細胞評価が可能となった。 ナノ粒子の光物性の評価:本手法で作製したナノ粒子の特徴を検討する目的で、C60ナノ粒子コロイドの光エネルギー緩和ダイナミクスならびに蛍光特性のpH、界面活性剤効果を調べた。その結果、ナノ粒子では、バルク結晶には見られない、ナノ粒子表面と水界面が関与した、超高速の励起状態緩和過程があることを明らかにした。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(16 results)