2012 Fiscal Year Annual Research Report
アモルファス氷層技術と相関顕微鏡法の改良による生体材料の分子分解能観察
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22310079
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩崎 憲治 大阪大学, たんぱく質研究所, 准教授 (20342751)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電子顕微鏡 / 相関顕微鏡 / CEMOVIS / 電子線トモグラフィー / クライオ電子顕微鏡 |
Research Abstract |
23年度の傾斜角測定の解析において、三次元再構成像(トモグラム)自体を角度値の主たる精度評価に使用しなかったのは、電子線トモグラフィーから得られたトモグラムの精度を客観的に評価するための方法、基準が存在しなかったからである。電子線トモグラフィーが広く使用されるようになったのにもかかわらず、こうした統一基準が存在しないことも重要な理由として、その考案を研究計画に新たに取り入れた。 フォーカスの変化量に応じた倍率変動の評価測定では、表示倍率8万倍(取得画像では、0.22nm/pixに相当)にて-60度から+60度まで試料を傾斜させながらフォーカスを調整したところ、20マイクロメートルのフォーカス変化量が傾斜像シリーズ取得中にあり、これにより約4%程度の倍率変動が起きたことが判明していたが、倍率の見積が撮影画像に依存しているため、つまり、試料そのものに依存しているため、正確な見積方法や、測定時の条件の統一等、再現性に問題があり、信頼ある結果を得るための実験の実現に難航した。 本年度最終目標である相関顕微鏡によるアモルファス氷層試料の観察への取り組みとして、まずはCOS細胞を用いて実験を開始した。細胞の培養状態を保持したままの相関観察は、光学顕微鏡による観察と電子顕微鏡による観察の間にラグタイムがあり、非常に難しいことが、当初予想していた以上であることがわかった。相関実験の当初からアモルファス氷層を用いた観察を行うよりも、弱蛍光だが、蛍光を保持する新しい樹脂包埋方法を使用する方がその操作方法からも、効率的であるという考えに至った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] ミドリムシ光センサー器官の細胞内構造2012
Author(s)
岩崎憲治,宮崎直幸,伊関峰生,長谷川浩司,成田哲博,足立伸一,渡辺正勝
Organizer
電子顕微鏡機能イメージングの医学・生物学への応用”~高次元機能イメージングの最先端~
Place of Presentation
岡崎コンファレンスセンター
Year and Date
20121024-20121025
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[Presentation] CEMOVISの実際2012
Author(s)
岩崎憲治,宮崎直幸,伊藤喜子,的場京子.
Organizer
日本顕微鏡学会第68回学術講演会
Place of Presentation
つくば国際会議場
Year and Date
20120514-20120516
Invited
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