2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310082
|
Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
高田 寛治 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30102106)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | マイクロナノデバイス / 感染症 / マイクロアレイ / 薬学 / 免疫学 |
Research Abstract |
平成23年度の破傷風ワクチン抗原を先端部に配置したマイクロニードル・アレイ・チップに次いで、概念の検証をより進めるために平成24年度は肝炎ワクチン抗原について検討を行った。抗原を配置する位置を異にする2種類、すなわち2層および3層のマイクロニードル・アレイ・チップを作成した。2層マイクロニードル・アレイ・チップの場合には先端から214±47μmの部位に抗原を配置した。3層マイクロニードル・アレイ・チップについては先端から247±22μm~325±30μmの第2層の部位に抗原を配置した。2層マイクロニードル・アレイ・チップ中抗原含量は2.42±0.48および0.64±0.06μg、3層での抗原含有量は2.17±0.20および0.51±0.01μgであった。ラットを用いて免疫学的実験を行った。すなわち、2種類のマイクロニードル・アレイ・チップを各々2種類の投与量でラットに投与した後、2および4週間後に循環血液を採取して抗体価を測定した。高含量2層マイクロニードルでの抗体価の平均値およびSEは1.94±1.74mIU/mL(2weeks),33.34±13.65(4weeks)、低含量2層マイクロニードルでの抗体価は0.0007±0.0006(2weeks),13.57±6.45(4weeks)であった。高含量3層マイクロニードルでの抗体価は0.38±0.31(2weeks),5.89±2.71(4weeks)、低含量3層マイクロニードルでの抗体価は0.04±0.04(2weeks),0.59±0.46(4weeks)であった。2層および3層マイクロニードル・アレイ・チップからの抗原のデリバリー部位は各々真皮層および表皮層であるので、肝炎ワクチンにおいては皮膚の真皮層に多く分布するDendritic細胞が経皮免疫のターゲット部位となっていることが明らかとなった
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)