2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22310112
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
佐々 浩司 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (50263968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 泰一 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10111981)
村田 文絵 高知大学, 教育研究部自然科学系, 講師 (60399326)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 竜巻 / 気象災害 / 降水システム / レーダー観測 |
Research Abstract |
温度速度を制御できる冷気外出流模擬装置を作成し、実在の冷気外出流の鉛直分布を再現しつつ長時間状態を維持できる冷気外出流を形成することに成功した。模擬した冷気外出流側部の水平シアーが大きい領域を別のファンで吸い上げることによりノンスーパーセル型竜巻の再現にも成功し、速度勾配と形成された渦の循環との関係や、鉛直渦度に寄与する各生成項の強度を明らかにした。また、竜巻の渦度形成には水平シアーに伴う鉛直渦度が寄与しているが、竜巻状渦が維持される場合も下層における収束に伴って周囲の鉛直渦度が収束することが関係していることを示した。 一方、スーパーセル竜巻の再現実験により、メソサイクロンの回転強度と下層の高度に依存して再現される竜巻状渦が単一渦、互いに逆回転する渦対、多重渦に変化し、メソサイクロンが存在しても竜巻状渦が形成されない状態もあることを明らかにした。互いに逆回転する渦対と多重渦竜巻については詳細な速度場計測を行い、吸い込み渦と主渦との関係や吸い込み渦の螺旋構造など詳細な形態を明らかにした。 レーダー観測においては、土佐湾で発生する雲内の渦(マイソサイクロン)を数多く検出し、被害をもたらした竜巻事例については現地調査により明らかにした被害状況とも比較して竜巻渦と親雲内の渦の関係を調べ、マイソサイクロンの8割は土佐湾上で発生することを示した他、竜巻として被害をもたらすものは渦の循環が大きいこと、上陸する渦の6割は強化されることを示した。また、福岡のスーパーセル竜巻の事例について、多重渦竜巻であったことを示した他、メソサイクロンの中に渦が複数存在し、そのうちの一つが竜巻として被害をもたらしたことを明らかにした。 モデル解析では2006年7月5日や2012年7月12日の事例について竜巻形成過程を示し、地形効果により気流が海上で収束することなどを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] 竜巻の振る舞い2012
Author(s)
佐々浩司、鈴木修、小林文明
Organizer
日本風工学会年次大会
Place of Presentation
東京理科大学(東京都)
Year and Date
20120530-20120530
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