2010 Fiscal Year Annual Research Report
化合物固定化を基軸としたケミカルゲノミクスプラットフォームの革新と高度化研究
Project/Area Number |
22310132
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
叶 直樹 東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (40317293)
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Keywords | 化学生物学 / 化学遺伝学 / 化合物固定化 / マイクロアレイ / アフィニティー樹脂 |
Research Abstract |
(A)cytochrome P450の基質特異性検出マイクロアレイの開発 (A-1)補因子活性を保持したNAD(P)H誘導体の合成とアレイ基板への導入:固相固定化NADHがP450の補因子として働くかどうかを確認するため、アデニンの8位炭素にジアミンリンカーを導入したNADH誘導体を市販のAffi-Gelに導入したNADH固定化ビーズを作成し、このビーズを補因子としてP450cam,putidaredoxin,putidaredoxin reductaseを用いたcamphorの酸化反応を行ったところ、固定化されていないNADHを補因子とした時と同様な結果を与えたことから、固定化NADHもP450の補因子として働くことを明らかとした。 (A-2)選択的NAD(P)+検出試薬の開発:NAD(P)+中のピリジニウム塩部分との選択的反応を目的としてイソシアネート用いた方法、イソニアジドを用いた方法、アセトフェノン誘導体を用いた方法を検討した結果、アセトフェノン誘導体を用いた手法が有効であることを既に見いだしているが、今回、NADH基板導入基板上の微小液滴中でP450camによるcamphorの反応を行い、基板上のこの領域で生じたNAD+を上記アセトフェノン誘導体で検出した結果、S/N比良く検出できることを明らかとした。 (B)第2世代型クリーバブル光親和型アフィニティー樹脂の開発:リンカー部分にエチレングリコール単位を有し、ジスルフィド結合周辺にかさ高い置換基を導入した第2世代型クリーバブル光親和型アフィニティー樹脂を作成し、各種還元条件に対するジスルフィド結合の安定性と小分子の標的タンパク質釣り上げ性能を評価した。
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