2012 Fiscal Year Annual Research Report
がん抑制遺伝子産物の作用を増強させる天然低分子化合物の探索と作用機構の解明
Project/Area Number |
22310138
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
塚本 佐知子 熊本大学, その他の研究科, 教授 (40192190)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん治療薬 / p53 / ユビキチン / プロテアソーム |
Research Abstract |
ユビキチン-プロテアソームシステムを阻害する物質が、新しい機序で作用する抗がん剤として期待されている。そして、私たちは、新規抗がん剤の開発を目指して、この系に対する阻害物質を天然資源から探索している。特に本研究課題においては、がん抑制遺伝子産物p53の作用を増強させる天然低分子化合物を探索し作用機構を解明することを目的としている。平成24年度の成果は、以下の通りである。①インドネシアで採集した海綿Hyrtios reticulatusから、E1阻害物質であるhyrtioreticulin Aを単離した。IC50値は2.4 μMで、これまでに発見されたE1阻害物質の中で最も阻害活性が強い(Bioorg. Med. Chem.)。②海洋由来Aspergillus真菌から、以前E1阻害物質として単離したhimeic acid Aの新規類縁化合物を3個単離した。これら化合物には、E1阻害活性は認められなかった(Chem. Pharm. Bull.)。③インドネシアで採集した海綿Lissodendoryx fibrosaから、Ubc13-Uev1A複合体の形成を阻害する新規ステロールダイマーを2個単離し構造決定した(J. Nat. Prod.)。④インドネシアで採集した群体ボヤDidemnum sp.から、p53-Hdm2複合体形成阻害作用を示す新規セリノリピッドを12個単離した(Oeg. Lett.)。⑤インドネシアで採集した海綿Stylissa massaから、天然物として初めてUSP7に対する特異的阻害物質としてspongiacidin Cを単離した(Bioorg. Med. Chem. Lett.)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)