2011 Fiscal Year Annual Research Report
多様的身体を目指すジェンダーフリーなダンス教育法の開発と構築
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22310160
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
猪崎 弥生 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (00176124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水村 真由美 (久埜 真由美) お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60292801)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (70157121)
三戸 治子 (酒向 治子) 岡山大学, 大学院・教育科学研究科, 講師 (70361821)
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Keywords | ジェンダー / ダンス / ジェンダー・フリー / ダンス教育法 / 多様的身体 |
Research Abstract |
理論化の作業では、岡山大学附属中学校の授業実践を踏まえた検討を行い、ダンスの男女共修授業における現代的リズムのダンスの授業内容と方法、ダンスにおけるジェンダー、教師教育に関する課題等を精査しながら現在投稿準備中である。また、大学生を対象としたダンスにおけるジェンダー・イメージの検討するために、質問紙作成にあたり尺度構成の予備調査を2度行った。予備調査を通して15項目で構成される舞踊運動評価尺度を作定した。その質問紙を用いて、大学生のジェンダー・イメージの調査結果をもとに日本スポーツ・ジェンダー学会の査読誌に投稿し、研究ノートして採択された。 実践研究(実験授業・ワークショップ)では、平成23年10月~11月に岡山市立操山中学校における授業研究を行った。そして、平成23年12月にお茶の水女子大学附属中学校において日本舞踊家による実験授業を行った。さらに、平成24年1月には、本科研プロジェクトのメンバー、研究協力者の岡山市立操山中学校体育教諭、琉球大学附属中学校体育教諭、お茶の水女子大学附属中学校体育教諭、お茶の水女子大学学生および大学院生の参加者によるワークショップを行った。ワークショップでは、実験協力者の実践を報告して頂き、今年度の研究内容とその課題について討議を重ねた。 広報普及活動では、ホームページhttp://www.li.ocha.ac.jp/geijutsu/buyou/izaki/を作成した。現在準備中で5月中に公開予定である。研究成果の発表では、舞踊専門書発刊、査読つき学会誌1件、学会発表1件であった。.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画が概ね実施できた。一部は計画を前倒しした部分もあるし、予定した以上の段階まで進展したものもある。例えば、前倒ししたものは、舞踊理論と実践の専門書を出版した。授業研究も大学附属中学校だけではなく、公立中学校でも行った。
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Strategy for Future Research Activity |
年度当初に、年度計画を研究代表者と分担者が集まって綿密に検討し、研究協力者への研究要請を行った。また、新たな研究プロジェクトの展開について、新たに協力者(ジェンダー研究、男性学研究者)を得て、ジェンダー理論からのアプローチを推進することになっている。
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Research Products
(4 results)