2012 Fiscal Year Annual Research Report
死海文書に基づく旧約聖書の原型探求―「歴史書と預言書」―
Project/Area Number |
22320019
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
守屋 彰夫 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70239698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 研 立教大学, 文学部, 教授 (00187238)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 死海文書 / 七十人訳ギリシア語聖書 / 歴史書研究 / 預言者研究 / 申命記史家 / バビロン捕囚 / ペルシア時代史 / バビロン捕囚 |
Research Abstract |
研究代表者の守屋彰夫は、ヘブライ語聖書の第二区分のネヴィイーム(預言者)は前年度からの研究課題である「前の預言者」と「後の預言者」に属する8つの書物でのバビロン捕囚に関する記述の精査を行い、それらの書物間の照応関係と乖離・不整合に関する本文研究を行った。また、近年、バビロン捕囚期(前6世紀初めからの半世紀間)のパレスチナに関する考古学的研究が進捗したので、その成果をも取り込んだ本文研究にするよう注意を払った。またネヴィイーム(預言者)に属する本文と前回の科研で取り扱ったモーセ五書の生成発展過程は、現在の段階ではどちらかを前提(既存)にして他方の生成発展過程を論ずることが出来ないという学界の動向に鑑み、必然的にモーセ五書の生成発展についての研究をも並行して進めることとなった。その成果をエルフルト(ドイツ)での第8回サマリア五書研究国際学会(2012年7月15~20日)で発表する機会を得た。またこの学会での議論を通して、サマリア五書研究が旧約聖書の原型探究に、死海文書研究とともに大いに寄与することを学び、この分野の研究との交流を深めることが出来た。 研究分担者の佐藤研は前年度から引き続き、七十人訳ギリシア語聖書(旧約聖書と所謂旧約聖書続編部分など)が新約聖書でどのように引用され、ヘレニズム時代末期の文化状況の中で解釈されていたかを探究し、2冊の単行本に纏めた。研究協力者(昨年度まで研究分担者。退職により、研究協力者として残る)秦剛平は、七十人訳ギリシア語聖書の翻訳作業を推し進める傍ら、オックスフォード大学とケンブリッジ大学でフェローとして研究教育活動に従事し、両大学で行われた学会での研究発表(3回)を行った。また、ネヴィイーム(預言者)部分を対象にした著書を2冊に纏めた。連携研究者の月本昭男、山田重郎、山我哲雄、勝村弘也は業績欄にある通り国内外でそれぞれこの研究課題に貢献をした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)