2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22320042
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笠井 裕之 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (10265944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳一 慶應義塾大学, 経済学部, 名誉教授 (30051642)
朝吹 亮二 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (70159383)
朝木 由香 神奈川県立近代美術館, 学芸員 (50450797)
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Keywords | シュルレアリスム / 仏文学 / 美術論 |
Research Abstract |
(1)慶應義塾大学内の笠井裕之研究室(日吉)および慶應義塾大学アート・センター(三田)において研究代表者と分担者による研究会を開催し(計15回)、以下の基礎的作業を行った。いずれも次年度に継続される予定である。 ・慶應義塾大学アート・センター所蔵の瀧口修造資料の調査、本研究に関連する資料の抽出、データベース化(富山県立近代美術館から提供された資料データも含む)。 ・瀧口修造のコラボレーション活動の重要な成果である『マルセル・デュシャン語録』の輪読、デュシャンの『グリーン・ボックス』『塩商人』(1958年)などに所収の原テクストと瀧口の翻訳との比較検討。 ・慶應義塾大学日吉図書館「山中散生コレクション」の資料調査と、そこに含まれる書簡の日本語訳。 (2)瀧口と深い親交のあった故海藤日出男が遺した資料を海藤家を訪問して閲覧し、本研究に資するデータを記録した(2010年10月)。 (3)マルセル・デュシャンの作品と資料を多く蔵するニューヨーク近代美術館およびフィラデルフィア美術館を訪問し、瀧口とデュシャンのコラボレーションに関する資料調査を行った(2011年3月)。とくにフィラデルフィア美術館には瀧口の書簡・写真・書籍・オブジェなど新発見の資料があり、本研究を遂行するために不可欠な基礎資料を蒐集することができた(当初の予定では、初年度にパリのジャック・ドゥーセ文学図書館を訪れて資料調査を行うことにしていたが、上記美術館に所蔵されている資料の重要性に鑑み、出張先を変更した)
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Research Products
(5 results)