2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本現存福州版大蔵経の版刻・舶載・受容展開・保管に関する総合的な基礎研究
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22320052
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
牧野 和夫 実践女子大学, 文学部, 教授 (70123081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 悠介 神奈川県立金沢文庫, その他部局等, 研究員 (40551502)
野沢 佳美 立正大学, 文学部, 教授 (80277748)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宋版 / 福州版大蔵経 / 刻工 / 刊・印・修 / 書誌学 / 舶載書 / 中世文学 |
Research Abstract |
本研究グループは日本各地の現存福州版大蔵経を訪ね、版本の基本的な識別基準「刊・印・修」に関する詳細な調査によって、中国国内での版刻の実態、日本への舶載の具体的な経緯などを解明してきたが,本年度も継続して行った。特に本源寺蔵宋版大蔵経は補充調査に移り、部分的に精細な印面調査を加えた。各帖の刻工名などの詳細を加えた目録の報告書刊行をめざす。日程と時期は、以下の通りである。本源寺補充再調査:第一回6月22日~25日、第二回7月6日~8日、第三回8月5日~8日、第四回11月16日~19日、計四回にわたる調査を行った。各4~5名9:00~17:00。本研究課題の調査の軸になる一切経で、調書採りは目録報告書の刊行を目指したもので、問題点の洗い出し、記入漏れの確認などのほか、印面の「良・悪」について記述の徹底を図り、細かな点に留意した見本撮影をも行った。醍醐寺調査:8月17日~20日。知恩院調査:第一回9月1日今年度調査以降の打ち合わせ、第二回12月21日~24日、5 名 9:00~16:30。大蔵経における修(補刻・追彫・入れ木など)の研究は、既に研究代表者牧野によって着手、「入れ木」・「墨丁」「追彫」などの部分的修補、一板全てを補刻する典型的な事例(補刻葉)を例示し、入れ木(題記年記など)の詳細な検討も進めつつあるが、その持つ意味・背景についても考察を加えつつある。併せて本源寺蔵大蔵経中の思渓版などに関する詳細な再調査を行った。関連して、牧野は、6月20日から21日の2日間、岩屋寺蔵大蔵経(思渓版)調査(落合俊典研究代表)に参加、思渓版についての知見を得た。また、牧野は個人的に大蔵経に関連する大蔵経以外の宋版仏書・漢籍にも調査を行った。以上の成果は、国内外で開催された学会の大会・シンポジウムの場などにおいて口頭発表し、学会誌などに論文を掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)